日本三景・松島
松島は約260の島々からなる景勝地で、氷河期後の地殻変動と海面上昇によって形成されました。
約6000年前、陸地が沈水し丘陵の頂が島として残り、現在の多島海景観が生まれたのです。
松島湾の島々は火山灰由来の凝灰岩や砂岩でできており、柔らかいため波や潮流に削られ、海食崖など独特の地形を形づくりました。
松島の島々は土壌が痩せているため他の植物が根付きにくく、栄養が少なくても育つことができる松が多く生えています。
また、湾に流れ込む大きな川からの土砂流入が少なかったことも、湾が埋まらず美しい景観を保って来た要因です。
久々に、遊覧船・仁王丸に乗って湾内観光しました。

では出発です。

目次
1 福浦島(ふくうらじま)
赤い橋が架かっているのが福浦島(ふくうらじま)です。
福浦島は、陸から朱色の橋「福浦橋」がかかり、徒歩で島に上陸することができます。
島内には弁天堂や、日本三景の島々を望める見晴らし台、プライベートビーチのような小さな浜辺があります。
2 双子島
細長い方がクジラ島、丸い方がカメ島です。仲良く並んだところから双子島と呼ばれています。
3 毘沙門島
田村麻呂が祀った毘沙門天は光を発して沖合の小島に飛び去り、その島は毘沙門島といわれるようになったそうです。

4 鐘島
島に4つあいている穴に波が打ち寄せると、釣鐘をたたいたように聞こえるとこから鐘島と呼ばれています。

5 仁王島
ゴツゴツとした形状が特徴で、神話に登場する「金剛力士(こんごうりきし)」、通称「仁王」の姿に似ていることからこの名前がつけられました。
仁王像が葉巻をくわえて座っているように見えるという説明もありますが、どうしたらそのように見えるのか分かりませんでした。
6 水島
灯台や海図などがなかった時代にはこの島を目印として航行したと言われていて道島と呼ばれていました。時がたち、道島の呼び名が訛り現在の水島と呼ばれるようになりました。

7 陰田島(かげたじま)
松島湾の中でもっとも雄大で勇壮な姿を持つ島とされ、南北に長い断崖が海に向かって高くそびえ立っています。その岩肌は陰影が強く、見る角度によって「田」のような模様を思わせるため「陰田島」と名付けられました。

8 帰り
島々は浸食が激しく、島の形は日々少しずつ変わって行きます。
特に、2011年(平成23年)3月11日の震災以降は島の形の変化が大きく変化してしまいました。
前回、島めぐりした時は30年位前ですが、その時とはかなり変わっているのだと思います。
大小さまざまな島を見ていたら、久々に島嶼(とうしょ)と言う言葉を思い出しました。