仏ヶ浦(ほとけがうら)は、青森県下北半島西岸に位置する景勝地です。
2020-1-1のNHKスペシャル「三千万年の旅 列島誕生ジオ・ジャパン」では、3000万年前から1500万年前にユーラシア大陸の一部が、パッカーンと分裂して引きちぎられた大陸の断面を示す地形とのことでした。
このTVを見た時から、仏ヶ浦を訪問するのが夢でしたが、2年弱かかりやっと現地に立つことができました。
ツアーで行きましたが、ガイドさんによると仏ヶ浦は恐山に向かう修験者が立ち寄る場所とのこと。
現在は、海路で難無く行けますが、かつては、浜までの過酷極まりない悪路を踏破しないとたどりつけないほどの秘境でした。
目次
1 定期船出発地(佐井村)
殆どの観光客は海路で仏ヶ浦に向かいます。
観光船の営業は夏季期間(4月~10月なので)だけです。
観光船はここから30分かけて仏ヶ浦に向かいます。
ただし、「波の状態によっては、上陸できず仏ヶ浦沖から引き返すこともある」と釘を刺されました。
知床沖の事故の事もあり、最近は安全管理が厳しくなっているようです。
2 仏ヶ浦桟橋付近
心配された波も穏やかで無事着きました。
仏ヶ浦の奇岩は緑色凝灰岩(グリーンタフ)と呼ばれる海底火山から噴出した火山灰が押し固められた岩が浸食されたもので、白く美しい自然美を醸し出しています。
近くによると緑色がわかります。
団体旅行の悪い所で観光時間は30分と短い、急げ急げ。
3 五百羅漢
海上からも最初に見える奇岩です。
4 岩龍岩
桟橋に続く遊歩道の左側にあります。
5 岩龍岩と屏風岩
左が岩龍岩で右が屏風岩です。
6 大町佳月歌碑
丁度、逆光になり、写りがいまいちですが、文人で、登山家・紀行家としても日本各地に足跡を残した大町桂月の歌碑です。
「神のわざ鬼の手づくり仏宇陀(仏ヶ浦)人の世ならぬ処なりけり」
仏ヶ浦が世に広く知られるようになったのは桂月の紹介によるものだそうです。
7 天龍岩
8 香爐岩
似ているかな?
9 双鶏門
左側の尖った岩の奥に写っている小さめの岩が双鶏門です。
鶏が向かい合って見えるのだそうですが、現地にいる時は全く意識していませんでした。
ブログを書くのに整理した写真の中から辛うじて写っていたものを挙げています。
10 帆掛岩
11 如来の首
思わず上に登ってみたくなります。
12 蓮華岩
似たような形の低い岩が点在していました。
最初、中華料理の食卓で使われる陶製のさじかと思いましたが、花のレンゲですね。
13 蓬莱山
この石の美しさは仏ヶ浦一だと思います。
14 極楽浜
蓬莱山の奥にある岩の間の砂浜です。
足場が良くないのでここまでたどり着くには少し険しい場所です。
15 一ツ仏
近くには寄れなかったので、極楽浜のあたりから撮影。
抜けるような晴天ですが、それでも下北半島の南海岸を走っている時は、波が荒く、まさかの観光船の仏ヶ浦Uターンもありうると、バスガイドさんには言われていましたが、ともかくも上陸できて良かったです。
現地に行くと、上の岡まで車で来て、遊歩道で下ってきている人もいました。
陸路は厳しいと聞いていましたが、普通の山登りと思えば、下り10分、登り16分なので大した坂ではない気がします。