秋田県・男鹿半島・北緯40°の入道崎で”なまはげ” とご対面

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入道崎は秋田県男鹿半島の先端にあります。

北緯40度線上にあることから、それを印した安山岩のモニュメントが配置されています。

1        入道崎灯台

遠目からみても白黒の縞模様が目を引く岬のシンボルです。

なかなか粋なデザインです。

入道埼灯台は、 明治31年11月1日 (1898年) に本州北西沿岸を航行する船舶の道しるべとして完成点灯されました。

現在の灯台は、昭和26年に改築されたもので、 昭和41年11月30日に、この灯台の北北西方約1,080メートル前方の水島に設置された標柱を照らす照射灯(キセノン灯光器、 1,800万カンデラ) が併設され、航路標識の機能が一段と強化されました。

 

2        北緯40°のモニュメント

 

緯度を売り物にする観光地は初めて見ました。

北緯30°は鹿児島県の屋久島の南にある口之島(くちのしま)、北緯50°は樺太の中間あたりなので、国内の緯度で切りの良い数字が突っ切っているのは北緯40°ということになります。

北緯40°のモニュメント

入道崎は、男鹿半島の最北端に位置し、北緯40°のラインが東西に交差しています。日本海が一望できる景勝地として《大地》と《海》と《天空》がダイナミックに出会う景観を我々に体験させてくれます。

この北積 40°のモニュメントは男鹿の素晴らしいらしい景観と調和するデ方サインとして、この半島より産出する安山岩により造形されています。

《天空》のイメージとしての「太陽の舞台」は日時計として表現され、《海》のイメージとしての『波の石舞台』、さらに男鹿の《大地》のシンボルである『北斗の石』により構成された環境彫刻として、北緯40°の線を具体的に体験できる空間として表現したものとなっています。

 

 

2.1         《天空》のイメージとしての「太陽の舞台」の日時計

 

日時計の地図は、北緯40°にある北京、マドリード、アンカラ、ニューヨーク、フィラデルフィアなどを示しています。

2.2         男鹿の《大地》のシンボルである『北斗の石』

2.3         《海》のイメージとしての『波の石舞台』

 

日時計の周りにあるのが石舞台です。

2.4         北緯40°ラインに並ぶ安山岩の列

北緯40°の線上で、石にスリットが入っています。

 

3        菅江真澄の道

菅江 真澄(すがえ ますみ)は江戸時代後期の旅行家、博物学者です。

出身は三河の国吉田(現在の豊橋)です。

 

男鹿の鈴風(オガノスズカゼ)は、1810年(文化7年)7月18日から次の年の2月1日まで男鹿半島を旅した日記です。

入道崎(男鹿の鈴風)

文化七年(一八一〇)六月二十三日 水島に渡ってみようと、朝早く、立木という山をひとめぐりし、背海という浜辺におりて赤狭間というところから、丸木舟(えぐり舟)に乗り、水島に向かって、波のたたぬように祈りながら漕ぎだした。

小福浦の浜を過ぎると、長手・小立待などの岩がたくさん立っているあたりの景色がおもしろい。

ねたいけという高い大岩のある岸のあたりを、波にゆられながら渡ると、あちこちの岩礁に、女の子たちが、しただみ(貝)を拾いながら歌をうたっている。こうして岩の間を縫うように舟をさしめぐらして、水島についた。

水島は、水面すれすれの平磯で、潮風がいささか吹いても、波の下に隠れてしまうので、この名があるという。島の岸に女たちが大ぜい集まってしたみこ(上がまるいざる)のようなもので、ウミソウメン・テングサを採っている。男は魚刺という、重さ二百五十匁ほどの鉄のノミのようなものを腰にさして波を潜り、あわび・さざえを採ってくる。

 

菅江真澄翁と男鹿半島

江戸時代の紀行家で知られる三河の人・菅江真澄は、信濃・東北・北海道と、五十年近い歳月を旅に送り、仙北郡角館の客舎で七十六歳で なりました。

真澄が男鹿半島で書いた日記「男鹿の五風」は往時の男鹿を知る重要な文献ともなって愛読されてきました。[男鹿の秋風]には、文化元年八月半ば、滞在していた久保田(秋田市)を出て男鹿半島を南下し、門前から本山に登り、赤神山日積寺に詣でたことが書かれています。[男鹿の春風」には文化七年三月半ば、真山光飯寺の参詣など、北浦周辺を巡遊したことが書かれています。[男鹿の鈴風」は文化七年六月半ば、北浦から入道崎を巡り、戸賀の浜にいたところまでで終わっています。[男鹿の島風]はこの年の盆行事を戸賀塩戸の浜で迎えたところから、丸木舟に乗り、巡って見た西海岸の奇岩、奇景を図絵として、外浦の優れた風物を伝えています。

また「男鹿の寒風」は同じ年の八月二十七日、男鹿中で遭遇した男鹿地震の生々しい様子を伝えています。いずれも多くの図絵を入れて男鹿半島の風物をよく著しています。

 

4        お土産物屋前のなまはげ達

なまはげを見ると秋田に来た気がしますね。

入道崎のお土産物屋の前には観光客の記念写真用にそれぞれ2,3体のなまはげが展示されています。

何もない所ですが、何もないなりに観光資源を作って観光客を呼び込んでいるところが凄いです。

北緯40°を売りにしたオブジェを作ったアイデアはとても良いですね。

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