史跡

南総里見八犬伝が生まれた館山城

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昔、坂本九の軽妙な語り口で一世を風靡した人形劇「新八犬伝」の原作「南総里見八犬伝」で有名な館山城を見学してきました。

館山城(八犬伝博物館)は、館山城跡の城山公園にあります。また、市の博物館も同じ敷地内にあります。

館山城は小高い丘の上にあり、その眺めは最高に素晴らしかったです。

戦国時代は、地形的に守りの硬い城であったことだと思います。

1       館山城(八犬伝博物館)

詩碑建立由来

上杉謙信と同盟を結び関東制圧を夢みた戦国大名里見義弘の名で知られる房総里見氏は瀧澤馬琴の南総里見八犬伝によっても広く人口に膾炙している。

小高郎先生作詩の節はこの里見氏の武勇と八犬伝のロマンを格調高く歌いあげた民謡として多くの人々に愛唱されてきた。

明治三十五年七月館山に生まれた先生は幼少より文字と音楽を愛好され長じては詩人サトーハチロー、白鳥省吾らと詩作活動に励み代表作の里見節 館山音頭 南極観測隊の歌等は不朽の名作として知られている。

この度館山城天守の復興を契機に先生の詩歴と里見節を後世に伝えるべく詩碑を建立した。

発起人代表  川名正義

館山市立博物館

館山城跡は里見義康公忠義公居城跡で房総における里見終焉の地であります

館山市は由緒あるこの地を永く記念するとともに広く皆様に親しんでいただくために城郭様式の博物館を建設しました

建物は城郭研究の権威藤岡通夫工学博士(故人)の考証によるもので二重櫓に入母屋の大屋根をかけその上に小望楼をのせた天正年間の天守の姿にしてあります

建 築 鉄筋コンクリート造り三層四階建て

延床面積  492平方メートル(約150坪)

総髙    19.1メートル

竣工    昭和五十七年三月三十日

開館    昭和五十七年十月三十日

館山市立博物館

 

『南総里見八犬伝』に関する資料が展示されていました。

自販機にも八犬伝のマークがラッピングされています。

城のある山の上にある浅間神社。

「里見桜の由来」

里見氏は戦国時代の房総に君臨した一族です。

里見氏はもともと安房の武士ではなく、上野国の出身です。

今の群馬県高崎市 (旧榛名町) に里見という土地があります。

そこから、戦国時代初頭に安房に現れたのが、 房総里見氏の祖となる、 里見義実(さとみよしざね) です。

豊臣秀吉の時代に、 安房の国を拠点に、 栄華を誇った里見氏でしたが、江戸時代になり、 外様大名を取りつぶす政策にのまれ、 慶長19年(1614)9月、 安房国十代の里見忠義は安房領地を没収され鹿島三万石の替え地として倉吉 (鳥取県倉吉市)に移され、八年後、 29才の若さで亡くなりました。

忠義公と八人の家臣の墓は倉吉市の大岳院にあり、曲亭馬琴の 『南総里見八犬伝』 のモデルと言われています。

この桜は、 里見家の所縁で交流のある倉吉市の宇崎正雄氏らにより、 「倉吉で無念の最期をとげた里見忠義公が、 里見桜となって館山へ里帰りした」というストーリーとともに、 倉吉で桜の苗木を育て館山に贈っていただきました。

その由来により、 『里見桜』と名付けました。

記念植樹日 平成21年4月吉日

NPO たてやま海辺のまちづくり塾

館山城跡 解說

館山城は、天正18年(1590)夏、里見氏9代の当主義康が築いた名城である。
この地は、鏡ヶ浦に臨む標高73.9mの独立した小丘であって、要害の地であるので、既に保元(1156~1159)の昔、沼ノ平太こと平ノ判官貞政が居館したと伝えられている。
里見代々記によると、この頃里見氏の居城であった岡本城(富浦町岡本)は位置に恵まれず、8代義頼の時から館山築城を計画していた。
義康は父の意志を継いで、天正16年築城にかかり、2年半を費して竣工、館山城と命名した。
房総里見誌に「石疊峨々として築き上げ、堀は深満に等しく、矢倉髙くして蒼天を仰ぎ…郭を真倉といい、大手を根来下、搦手を藤井という。並びに上、中、下と町割して、四民ども日々群集して繁昌す。」とあるように、城郭・堀・楼閣・武家屋敷・城下町など、計画造成され、城そのものは地積約43万㎡(約13万坪)の壮麗堅固な平山城でした。

かくして、館山城は武門の誉れ髙い房総里見氏の居城として、鏡ヶ浦湾頭にその威容を誇ること27年、10代忠義の時、外祖父小田原城主大久保忠隣の罪科に関係ありとして、安房国を没収、伯奢国倉吉に国替(9月9日)されると共に、惜しいかな、城は破却され、10代170年の栄華の夢も空しく、今はただ残疊破壁を残すのみとなった。
時に慶長19年(1614)9月20日のことである

昭和46年9月9日

 

その昔放送されていたNHKの人形劇 新八犬伝のVTRが流れていてとても懐かしかったです。

天守からの眺め

2       日本庭園

3       館山市立博物館

彫刻の径を通って博物館へ。

里見氏の歴史や、安房地方の民俗資料が展示されていました。

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