保育の現場で、紙芝居やパペットと共によく利用されているペープサート。
ちょっとした活動のすきまにお話ししたり、歌に合わせて絵人形を躍らせたり 手軽に使えるので大好きです。
もともと「うちわ型人形」と呼ばれていたペープサートですが、通常は割りばしや竹ひごなどの棒を使っています。
今回は子どもたちが持って遊んでも丈夫で安全なうちわを使って、♪犬のおまわりさん♪のペープサートを作ってみましょう。
ポイント
ペープサートの土台として、うちわを使います。
今回は手軽に作るため 登場する人形の絵は、フリー素材を印刷して使っています。
絵人形は絵を描いたり、色紙・画用紙・布を貼っても作れますので、家にあるもので自由に作ってみましょう。
目次
1 材料
・うちわ
夏になるといろいろな所で配っているうちわ。お話しや使う場所に合わせて大きさを決めましょう。
今回は子どもたちも持てるように小さめのうちわを使います。(前列3枚)
・イラスト
ペープサートは手に持って動かして演じるので、できるだけ登場人物は少ないほうがいいです。
今回は①犬のおまわりさん ②まいごの子猫 ③からす ④すずめです。
お話しに合ったフリーイラストは なかなか無いので、マジックで絵をつけ足したり、ペイントソフトで手を加えてみましょう。
・台紙
うちわのイラストや写真が透けないように、少し厚めの紙に印刷がおすすめです。
コピー用紙を使うときは、うちわの柄が少なめの物を選んだり、紙をはがしてしまう。
また 印刷した絵人形を切り抜いて色画用紙に貼るなど工夫してみましょう。
【色画用紙に印刷する場合】プリンターに合わせてA4にカットして使います。
2 作り方
絵人形の大きさや色合いなど考えながら作っていきます。自分の作りやすい方法を試してください。
2-1うちわより大きな絵人形の場合(犬のおまわりさん)
おまわりさんの制服がはっきりした色なので、白の画用紙に印刷しました。
画用紙なので 下の有村架純ちゃんは透けてませんね。犬のおまわりさんの周囲に余白を残して切る。うちわは絵人形より少し小さめにする。
紙だけで作られているうちわはカットがしやすいので重宝します。
カットしたうちわにのりを塗り、絵人形を貼ります。できるだけ中央を意識して貼りましょう。
しっかりのり付けしたら 裏面の犬のおまわりさんも貼ります。
2-2イラストを切り抜いて台紙に貼る場合(まいごの子猫ちゃん)
子猫ちゃんをコピー用紙に印刷します。
やっぱり透けますね。色画用紙をうちわの形に切って、うちわにのり付けします。
優しい色合いの薄ピンクにしてみました。
切り抜いた迷子の子猫ちゃんをうちわにのり付けします。
猫ちゃんの周囲を少しだけ残して切ったので、いい感じにイラストが強調されています。
2-3うちわのテンプレートを使って印刷する場合(からす・すずめ)
プラスチックの骨組みは、調理ばさみなどで切れますが、そのままうちわの型を使って印刷する方法もあります。
うちわに合わせたテンプレートをダウンロードする。
ペーパーミュウジアム https://paperm.jp/parts/handmade/utiwa/index.html
手元にうちわが無い方は印刷用紙もセットになったこんなキットもあります。
サンワサプライ 手作りうちわキット(中) JP-UTIWA2N
うちわ型にイラストを合わせて、画像を作る。
色合いを考えながら 紙に印刷する。
印刷する用紙の色によって、イラストの印象がずいぶんと変わってきます。今回はクリーム色の台紙を使ってみました。
裏表にすずめとカラスをのり付けする。
この形が一番使いやすくて、丈夫そうですね。
【完成】
子猫ちゃんはずっと泣いているので片面しか作りませんでした。
「犬のおまわりさん」の歌に合わせて ペープサートを使って踊るのもよし、
おもちゃのお片付けの時 ♪迷子の迷子の 〇〇ちゃん♪と歌いながら 犬のおまわりさんとパトロールするのも楽しいですね。