コロナ拡散防止措置としての県境をまたぐ移動制限が、2020-6-19に解除となったのをうけて、昨年のふるさと納税の返礼として頂いた赤城温泉ホテルの平日1泊2食付きペア宿泊券を使って温泉でゆっくりしてきました。
近距離で移動時間が かからない気楽さはもちろんのこと、温泉も、食事も、設備も、雰囲気も最高に良かったです。かなりお勧めです。
群馬県民の方は7月まで「泊まって!応援キャンペーン」で5000円の補助が出るようです。行くなら今です。
公式サイトは http://www.akagionsen.com/
目次
1. アクセス
標高900mの赤城山の中腹にありますが、群馬県前橋市内です。(2004年の平成の大合併で前橋市と合併したようですが) 標高が高い分、市内の気温に比べると5℃から8℃位は低くなりますので、暑い夏ではひんやりとして気持ち良い温度になります。
そのうえ、写真のように、周囲は森林に囲まれていますので、目でも涼しさを感じられます。
マイカーで向かいましたが、山道は整備させているため雪のない季節でなければ、難無くたどり着けます。
ただし、ホテルの入口は急こう配で、このまま車で降りたら登ってこられなくなるかと不安になりました。しかし、帰りは、そんな杞憂を吹き飛ばすように我が家のボロ車でも元気にすっと登り切りました。部屋に置いてあったメッセージ(下)が笑えます。
2. 泉質
にごりの湯がキャッチフレーズですが、茶褐色のお湯です。源泉は透明のようですが、空気に触れて酸化すると茶色くなるようです。とにかく、お湯の中のカルシウム成分が多いため、浴槽に酸化鉄が混じったと思われる茶色いカルシウムがびっしりとこびりついています。これがまた、とても温泉らしくて視覚的な効果がバッチリです。
また、外湯は、朝早く行くと、湯面一杯に湯の華が浮いています。ちょっとびっくりしますが、湯の中に溶け込んだカルシウム分が、外気で冷やされて、結晶としてでてきたものだと思われます。これもこの温泉の特異なところです。
長湯しても気持ちが良いし、からだがぼかぼか温まります。ただし、お風呂の入口には最初は一日一回数分との但し書きがありましたが、せっかくここまで来たのですからもったいない。思う存分浸かってきました。炭酸ガスも含んでいるとのことですが、湯温が高いせいか、際立って気泡が体に付くことはありませんでした。
一応、お部屋にあった温泉の含有成分表を下記に添付しておきます。
3. 施設
3.1. お部屋
5階の和洋室です。ゆったりとした広さでした。部屋から見た外の景色は緑一色森の中です。朝ヨガをしましたが、心身ともにリフレッシュできます。
部屋は、最近改装したばかりで、木のにおいが気持ちよかった。
また、トイレ、洗面所、入口の照明は全て人感センサーで、照明の入り切りをしてくれるため、スイッチの位置を探す必要がないのもとてもよかったです。
3.2. お風呂
内湯と、外湯があります。内湯は3m×2.5m位、外湯はその半分位の大きさです。前述のように、お湯の流れるところは、カルシウムの結晶がびっしりとこびりついています。足が滑ることはありません。突起になった結晶や、ミニチュアの千枚田のようになったものがあり、見ていて見飽きません。お湯が濁っているので、深さが分からず、恐る恐る足を入れましたが、思ったより、深さはありました。外湯は、部屋から見た外の景色と同じで、森、森、森一色です。
3.3. お食事
食事処はオープンスペースではなく個室になっていました。意図して設計した訳ではないと思いますが、今この空間は安心できます。食事は山の幸満載の料理です。全ての料理をおいしくいただきました。
4. 周辺観光
下の地図の下に”赤城温泉ホテル”があるのが分かりますか。ホテルから大胡・赤城線に沿ってくねくねと北の赤城山の山頂方面に登ると、代表的な観光スポットがあります。道は細いので、対向車に注意しながら進みましょう。ただし、冬季は封鎖だそうです。
地図は、前橋観光コンベンション協会の"前橋まるごとマップ"をコピーしました。
4.1. 大沼(”おの”と呼ぶのが正式です。)
赤城山の山頂付近にあり、どこをどう見てもカルデラ湖です。形成は約4万5千年前の噴火が始まりとのことです。
湖岸の石を見て下さい。表面に溶岩の特長であるつぶつぶがあるのが分かります。
4.2. 赤城神社
大沼の東側湖畔にたたずむ建物で、山頂での一番の見どころです。湖に浮かぶ朱塗りの赤い啄木鳥(きつつき)橋は見事です。現在(2020-6-25)は損傷が見つかったことで歩行禁止となっているため、残念ながら神社へは裏手からしか入れません。
4.3. 覚満淵
かつては大沼と一体となって古大沼を形成していましたが、地殻変動によって、湖水が流出し、大沼と分断され、湿原となったということです。
2万年の間、湿原を維持できた理由は、周辺の山から流れ込む水源が、木の成長を妨げた結果であり、何千年にも渡る水と木のせめぎあいの結果、水が打ち勝って来た勝因を地質学から考えると、とても興味深い地形です。
また、植物に興味のある方であれば、高地湿原植物の宝庫で、一日いても飽きないと思います。ここは天気の良い日にゆっくりと散歩したいと思います。
4.4. 赤城登山鉄道廃線跡
昔運航していたケーブルカーの山頂駅跡地です。写真の左側がケーブルカーの到着場所だったようです。建物そのものが文化財に指定されていますが、現在はサントリーのビア・バーベキューホールになっています。
この建物の中を前橋市と桐生市の境が通っているようで、建物の角のところに境界表示があります。
以上 赤城編です。引き続き「古墳王国・群馬」編を掲載します。