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るろうに剣心 最終章 The Beginning 鑑賞。監督&美術監督が語る裏話

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漫画やアニメはもちろんのこと 実写版の映画も大人気の「るろうに剣心」

主演 佐藤健で10年間におよぶ大作もいよいよ完結。

コロナ禍で見逃した「るろうに剣心 最終章 The Final」はまだですが、先に「るろうに剣心 最終章 The Beginning」を鑑賞しました。

幕末の動乱の時期 倒幕派の刺客として京都に名をとどろかせた「人斬り抜刀斎」と呼ばれた主人公緋村剣心

剣心がなぜ 「不殺(ころさず)の誓い」を掲げて、か弱き人々を剣の力で守り助ける流浪人(るろうに)となったのか。

そして 頬にある十字傷はなぜできたのか。

「るろうに剣心」のはじまりの章です。

「人斬り抜刀斎」の頃の話なので、もう 非情な剣心の殺戮シーンが凄すぎて 怖い。 佐藤健の動作も横顔も美しいだけに 人間としての感情を捨てた凍てつく心が悲しく伝わります。

映画鑑賞後 監督の大友啓史さんと美術監督の橋本創さんのトークショーが行われました。

今回 調布の映画祭(第4回映画のまち調布賞)で「美術賞」を受賞したこの作品。

*10年間ほとんど同じスタッフで作り上げた「るろうに剣心」

美術の橋本さんは 5年ぶりに撮影の話が来たとき「またやるのか」と思ったそうです。

【橋本】何しろロケ地が九州~東北まで。

少しでも「ここ(撮影場面に合う)いいところですよ。」と言われると (そんな遠いところ・・・)と思うものの 見に行くと やっぱりいい。

キャラバンのように 40台~50台の車で300人近くが大移動するわけだから 駐車場や宿を確保するだけでも大変で。

 

*美術賞受賞のコメントに「破壊を前提としたセット作りは 崩し方までの計算・設計の難易度が高いが、それぞれのアクションシーンで多くのパートと連携して美術設計をしていることがうかがえた」このことについて。

【監督】今回の燃やした「剣心の家」 初めの台本では燃やすことにはなっていなかった。

打ち合わせをしていくうちに「燃やしたい」となって。

【橋本】セットとして、中で撮影するから 壁もある程度はしっかり土壁らしく作らなくちゃいけない。

燃やしたとき スカスカの家とちゃんとした家は燃え方が違うから そのサジ加減が大切なんです。

 

このセットは田んぼに建てたようで水はけが悪く、撮影初日は雨の後で、スタッフ総出で水出しから始まったそうです。

でも 最後にはきれいに燃えて、思い出深い1シーンになった。

 

*【監督】「橋本さんは『るろうに剣心』のサイドストーリを設定して 撮影現場の美術を作っていく」

今回 倒幕派のアジトとなった「小萩屋」

小荻屋という旅館の裏にあった芸妓の置屋を、主人が買い取って旅館にしたところを、長州藩に頼まれて貸した(という設定)

それで、裏道には、元の旅館と買い取った置屋の2階の間に渡り廊下が敷設されています。

【橋本】遊女としてとらわれている女性と、倒幕のために心を殺して人を斬る剣心を重ねて 暗めの室内に。

剣心たちの部屋は、置屋の名残を残し 遊女たちに客が渡した「恋文が書かれた扇子」がふすまに貼っています。

台本に沿っただけの美術は他の人も(こんな感じ)と考えつくから それではだめなんです。

(こうきたか!!)と思わせる空間作りが大切。

(佐藤)たけるが「う~ん なるほど。」とつぶやいてくれて 内心(やったぁ)とガッツポーズだったとか。

劇中で抜刀斎が血で汚れた手を何度も洗う小萩屋の「川端」

台本の動線からは 外の井戸が合っていたので、外に井戸も作っていたとか。

「(佐藤)たけるに選ばせよう」ということになったが、監督としては絵的に建物内の「川端」がおすすめで、(こっちを選べ~)と念を送っていたそうです。

 

*「るろうに剣心 最終章 The Beginning 」では印象的だった剣心の頬の十字傷のなぞ。

大友監督と橋本さんが、「剣心と巴」の役になりながら 殺陣をしたり、ひざまくらをしたりして考えたそうです。

橋本さんはすっかり忘れていましたが、大友監督が「ふたりに『実演を見せられた」とたけるが言っていたから間違いない」とおっしゃっていました。

おじさん二人が、真剣にあの場面をやっていたかと思うと・・・・ニヤケますね。

あっという間の楽しいトークショーでした。

 

会場には映画で使われた小道具やセットの写真なども展示してあり、「るろうに剣心」の世界をより深く感じることができました。

主演の佐藤健さんが「2つで1つの作品」だと 舞台あいさつで言っていたので、「るろうに剣心 最終章 The Final」早々に観たいと思います。

Nuppe

 

 

 

 

 

 

 

 

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