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大分旅⑧ 日本のナイアガラ・原尻の滝 と 九重夢大吊り橋

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1        原尻の滝

だいたい○○のナイヤガラと聞いて行くとがっかりすることが多いのですが、ここは意表をついて素晴らしかった。

説明書きには、大分のナイヤガラと書いてありましたが、日本のナイヤガラと呼んでも良いほどの規模と外観だと思います。

 

自然、産業、 人々の思いが交差する場所

原尻の滝は、 大野川の支流 「緒方川」 にかかる滝で、 高さ約20m、 幅約100m、

上空から見ると美しい弧を描いている滝です。

普段は、穏やかに水が落ちるこの滝ですが、ひとたび大雨が降ると一気に水量が増し、激しく流れる川に変わります。切れ目なく落ちる水は滝を形づくっている岩を滑っていきます。 その岩は、 実は大きな一枚岩であり、このおおいた豊後大野ジオパークにもっともなじみの深い石、 阿蘇溶結凝灰岩と呼ばれる岩石でできています。

この滝は、 平野部にあるため簡単に立ち寄ることができ、人々の生活に大きな影響を与えてきました。 滝と、 滝を舞台にした歴史や文化、産業の発展を学べることが、 この滝の特徴です。

 

メモ

阿蘇溶結凝灰岩とは?

阿蘇溶結凝灰岩は、阿蘇火山の巨大噴火によってもたらされた石で、 今から9万年前、 阿蘇山の巨大噴火によって火砕流が発生し、 その大量の火砕流が豊後大野の低地にとどまって冷えて固まりできました。

冷えて固まったために起きたひび割れは、 滝を形づくる上で大きな影響をあたえています。

 

ふつう滝の上は、広い川か湖になっていて、容易に近づけませんがここは、のどかに犬の散歩ができる遊歩道があるのがまた良い。

下流に吊り橋があります。

吊り橋の上から撮影した滝

チューリップの花が満開状態でした。

原尻の滝は、阿蘇山の大噴火によってできた自然の芸術作品です。

阿蘇山は過去に4回大噴火を繰り返しています。

最後の大噴火の時、約9万年前に大火砕流が九州の中部全域 緒方町を含む豊後大野市周辺地域を覆ってしまいました。

阿蘇山から流れ出した火砕流は、樹木を焼き尽くしながら山や川を覆っていきました。

特に川や谷のような低いところにはものすごい量の火砕流噴出物が溜まっていき、高熱で焼かれた樹木はあっという間に炭になり地下に埋もれてしまいました。

堆積した火砕流噴出物は時間が経つにつれだんだん冷えてゆき、石になっていきます。

この石を 「阿蘇溶結凝灰岩」といいます。

溶結凝灰岩は冷えるにつれて、 多角形の柱状に固まる特徴を持っています。 こうして固まった凝灰岩のハチの巣のような岩を 「柱状節理」 と言います。

そして水流が柱状節理の割れ目に沿って岩の塊をもぎとり切り離し、洪水が起きるたび砂や石ころを巻き込み浸食を強め、川床を下へ下へと低くしていきました。

長い長い年月の間、 この浸食作用を受け、 その結果いま見られるような高い垂直な崖がつくられていったのです。

ここ原尻の滝をはじめ 帯迫峡の岩壁や沈打の滝 (大野町) などもこうしてできたものなのです。

柱状節理は滝の上から見ることができます。

緒方平野の真ん中を流れる緒方川に突如現れる原尻の滝は、幅約120メートル、高さ約20メートル。

大分のナイアガラと称されています。

滝見橋を渡り滝の上や滝壺と、ぐるっと一周することができる滝です。

町のシンボルでもある原尻の滝は今では多くの人が訪れる観光名所となっています。

阿蘇の大噴火が作った岩

この岩は、 約9万年前に起きた阿蘇火山の4回目の巨大噴火によってもたらされた火砕

流が冷えて固まったもので、 溶結凝灰岩と呼ばれる岩石です。

原尻の滝でみられる岩盤と同じものです。

この岩盤は、火砕流が強く固まってできたもので、火砕流に含まれていた軽石が、重みによってつぶされ真っ黒になって入っています。

上から見ると円形に、横から見るとレンズやシマ模様になっており阿蘇火砕流の溶結凝灰岩のひとつの特徴です。

よく溶岩が冷えたものと思われがちですが、 詳しく観察することで、 溶岩でなく火砕流が冷えて固まった岩であることに気付かされます。

阿蘇の爆発は凄かったですね。

熊本市もこの時の火砕流で覆われていたと聞いています。

 

2        九重夢大吊橋(ここのえゆめおおつりばし)

長さ390m、高さ173mの観光用の歩行者専用吊り橋です。

着いた時間が16;45頃だったため、受付が終了していました。

近くから、橋の外観だけを撮影して帰りました。

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