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大阪・関西万博のアルジェリア館は、歴史・文化・未来を紹介

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「アルジェリアの光輝」をテーマに、アフリカ最大の国土を持つ同国の歴史・文化・未来を紹介するパビリオンです。

約240万年前の石器や古代の宝飾品、世界遺産の映像などを通じて、多様な自然と文化遺産を体感できます。

少女ヌールが案内する映像シアターでは、環境問題への取り組みや経済成長の姿も描かれ、来場者は願いを書き残すことで両国の絆を深める体験ができます。

アルジェリアは地中海を挟んでフランスの対面にあります。

両国の関係は歴史的にも非常に深いです。

 

1830年、フランスはアルジェリアを侵略し、以後植民地支配を続けました。

アルジェリアは名目上フランス本国の一部とされ、ヨーロッパ系入植者が優遇される一方、先住民は差別と抑圧を受けました。

1954年から1962年にかけてアルジェリア戦争が勃発し、激しい武力衝突の末、アルジェリアは独立を達成。戦後も両国間には記憶と認識の対立が残り、政治・文化面で複雑な関係が続いています。

 

アルジェリア戦争後のフランス国内の混乱を背景にした『ジャッカルの日』という小説があります。映画化もされたと思います。

アルジェリア独立に反対する極右組織OASは、フランス政府への不満からド・ゴール大統領の暗殺を企てます。

ジャッカルはその計画の実行者として雇われます。

物語は、アルジェリア戦争がもたらした政治的亀裂と、植民地支配の終焉が生んだ暴力の余波を描いています。

石刃、石斧などの石器の展示です。

アルジェリアの南部に広がるサハラ砂漠は昔は穀倉地帯で、早くから文明が栄えた所なので、日本と比べると随分早くから石器が使われていたのだろうと思われます。

これが少女ヌールでしょうか。

イムサットは、女性だけが奏でる1本弦の楽器です。

宝飾品は時代が分かりませんが、いつの物なのでしょうか。

シンプルな展示でしたが、私は『ジャッカルの日』の」印象が強く、興味深い国でした。

 

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