「最近 TVドラマは『おじさんブーム』が来ているらしい」とワイドショーやYahooニュースで特集をしていました。
「優しくて ちょっとおちゃめなところもあって でもいざという時に豊富な経験で 主人公を助けてくれる 癒してくれる存在」
(お~ そんな方なら 何人でもそばにいて欲し~い)それは 若い女性じゃなくても思いますよね。
あれこれドラマを観ていると、そのおじさん達は、上記の条件にプラスして、「どんな失敗をしても 穏やかに話を聞いてくれて、攻めずに自分を受け入れてくれる」わけです。
ちょっと前のTVドラマでは、その役回りが「仕事が出来て、物分かりが良い 優しい上司」でした。最近のドラマは グ~んと主人公の女性たちの身近になって、父親だったり、家政婦さんだったりしています。
話を聞いてくれたり、一緒に散歩したりする「レンタルおじさん」なんていう仕事も繁盛しているようですね。
ところで 現実的に「おじさん」ってだれかを呼ぶ機会 ありますか?
もちろん 「親戚の叔父さん・伯父さん」として、話題に上った時にその呼称を使ったりはしますが、当の本人に「〇〇おじさん」と呼ぶのは なんとなく言いづらいのではないでしょうか。
もちろん小売店などで 70~80歳くらいのご年配の男性に 「おじいさん」とは呼びにくく、「おじさん これいくらですか?」なんて声をかけることはあります。
子どもの頃は 誰でも「おじさん」「おばさん」に見えたし、友だちのお父さん・お母さんはもちろん「○○ちゃんのおじさん、おばさん」だったのだけど・・・。
最近の働き盛りの男性はオシャレで若々しい方が多く、自分がまぎれもなく「おばさん」と呼ばれる年齢になったのもあり、相手に対して言いにくい状況になっています。
目次
おじさん=中年?!
辞書で「おじさん」を調べてみました。
【広辞苑】
①伯父・叔父を敬って、また親しんで呼ぶ語 ②「小父さん」と書く、主に年少者が、よその年配の男性を親しんで呼ぶ語 ③ヒメジ科の海産の硬骨魚
【明鏡国語辞典】 「小父さん」 他人である中年の男性を呼ぶ語
ここでいう「おじさん」は、小父さんという書き方で、中年・年配の他人であるよそのおじさんが当てはまりますね。
では、年齢的にはいくつくらいから 「おじさん」なんでしょう。
全国20~60代の男女 約1350人の調査では、女性の方が若干 優しいまなざしてみているようで、41~45歳ころが25%、その前後が15%
男性は自分たちの事だからか、厳しい目線で、12%が30過ぎたあたりから「おじさん」と思っていて、36~40歳 16%、41~45歳26%となっています。
出典:ニュースサイト しらべえ https://sirabee.com/2017/10/04/20161310130/
ただ・・・自分がこの年齢をとうに超えているので、絶対「おじさん」とは呼びませんけどね。
では 中年とはいつからなんでしょう。
【広辞苑】青年と老年との中間の年頃。40歳前後の頃。壮年。
【明鏡国語辞典】青年と老年の間の年頃。普通40代~50代後半あたりまでをいう。壮年。
壮年とは
どちらの辞典とも共通して、壮年とあったのでこちらも調べました。
【広辞苑】血気盛んで働き盛りの年頃。また その年頃の人。
【明鏡国語辞典】働き盛りの年頃。その年頃の人。一般に30代後半から50代をさす。
働き盛りの年頃ということは、現代では60代は現役でまだまだ働いている人もたくさんいるし、年金も65歳から支給で遅くなっている。
「高齢者は65歳から」と日本を含め多くの国が定義としているので、それまでは「老年」(年を取り老いること。またその時期)には当てはまらないですよね。
参照:日本老年医学会 「高齢者の定義と区分」より https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/proposal/pdf/definition_01.pdf
おじさんブームはいつまで続くかわかりませんが、優しくて清潔で若々しく、バリバリとはいかないまでも 現役ではたらく「おじさん」のニーズは当分ありそうですね。
でも 悲しいかな「おばさん」のブームは来ない・・・かな。「美魔女」ならいいんでしょうけどね。残念です。