前回、バターン配線時、禁止領域(Restrict)を設定した場合の動作を見ましたが、今回は部品配置禁止領域(Keepout)の動作を確認したいと思います。
Keepoutのレイヤは以下にあります。
39layer tKeepout(表面)
40layer bKeepout(裏面)
目次
1 Keepoutの設定
以下のように半径3mmで”Width=0”の円を39レイヤに作成します。
領域はハッチングされます。
2 Keepoutの中に抵抗を配置
部品は配置できますが、DRCを実行すると下記の様に抵抗の周囲の領域を示す長方形の四辺全てにエラーが発生します。
ここで抵抗のフットプリントを見てみると、周囲に描画された長方形の線は抵抗のKeepoutの設定であることが分かります。
下の図では、長方形の上の一辺の設定が39のtKeepoutレイヤに設定されています。
つまり、KeepoutのエラーはKeepoutどおしがオーバーラップすると発生するエラーであることが分かります。
3 Keepoutの境界線をまたいで抵抗を配置
四辺のうち、三辺にエラーが発生しています。
4 まとめ
以上、KeepoutエラーはRestrictと違って、作業中に部品を置かせてくれないといった制限はありません。DRCをかけたときに初めてエラーがわかります。
使い方としては、完全に、ビア、パッドや部品を置けないようにするケースはもちろんのこと、高さ制限のある領域に設定して、一定の高さ以上の部品が配置されていないかどうか確認することもできます。