かわいい赤ちゃんを見ると 誰でもついやりませんか?「いないいないばぁ」
おもちゃがなくても自分の手を使って、顔を隠して「ばぁ」と顔を見せるだけで、赤ちゃんは何度もキャッキャと笑ってくれます。
STAYHOMEで赤ちゃんとの時間を持て余しそうな今 いろんな「いないいないばぁ」で赤ちゃんと遊んでみましょう。
目次
1赤ちゃんの年齢に応じた「いないいないばぁ」の楽しみ方
1-1 3か月までの赤ちゃん
生まれて間もない赤ちゃんの目は未発達で、視力が悪いです。(およそ視力0.1)そして なにより見えている物の認識がないので、自分の手も不思議な動く物体です。この頃の赤ちゃんの耳はよく聞こえてくるので、情報源は耳とそして口になります。
【ねんねの頃の赤ちゃん】
いつもそばにいる大好きな人たちの声を覚えている時なので、まずは声をいっぱいかけてあげましょう。
①「〇ちゃん 今日はご機嫌かな? ママだよ~(顔を近づけてよく見せる。)」
②赤ちゃんの視線が合ってから「いないいない ばぁ」と自分の顔を隠して また 顔を見せる。
③そして 笑顔を見せながら「ほ~ら ママが見えたね。」と声をかけて、顔をなでたり、抱っこしてあげたりして 触れ合ってあげましょう。
赤ちゃんの反応はイマイチかもしれませんが、笑顔は楽しい経験を積み重ねながら 赤ちゃん自身が獲得していくものなので、大好きな人の声→大好きな人の笑顔→安心感 この経験を大切にしてあげてください。
赤ちゃんの目については「赤ちゃんのいる生活 ヒヤリ・ハッとしないために 危険を知って対策しよう① ~リビング~」に詳しく書いているので、参考にしてください。
1-2 4~5か月の赤ちゃん
少しずつ首が座って、うつぶせにすると 頑張って頭を上げようとしたり、抱っこするとあちこち見ようとしたり、見える範囲が広くなってきていろいろなことに興味津々の赤ちゃん。このころ寝返りができるようになる子も増えてきますね。それでも 寝返りが偶然だったり、得意な方向ばかり・・・とか、うつぶせで首をあげるのに疲れてすぐにヘニャっとして うつ伏せを嫌がる子もいます。
そんな時は 大好きなママやパパ。そしてお気に入りのお人形に活躍してもらいましょう。
【うつ伏せの姿勢で頭をあげて見ている時】
ポイント
・これは首の座り具合にも関係しますので、無理のない程度に楽しんで遊びましょう。赤ちゃんは遊びの中で 成長していきます。
・授乳後すぐは控えてください。お腹が刺激されてはき戻しの原因になります。ご機嫌な時に行いましょう。
・遊ぶ場所は柔らかい布団(窒息防止)、硬すぎる床(ゴツンとぶつかるの防止)はやめましょう。
- 赤ちゃんをうつぶせにしたら 肩からまっすぐ下の胸の下で手が体を支えるような姿勢を作る。
- 大人も赤ちゃんと同じように 真正面にうつ伏せになって目線の高さを合わせて「〇ちゃん ママよ。」と声かけ。
- 赤ちゃんと視線があったら 「いないいない ばぁ」
- もうちょっと頑張って気を引きたいときは、目がちょっと大きなぬいぐるみや色が鮮やかなおもちゃを手やハンカチで隠して「いないいない ばぁ」をします。
【首の座りが安定しない赤ちゃん】
ポイント
胸の下にタオルを丸めてはさむと 姿勢が保たれて、首が上げやすくなります。
慣れない姿勢を続けると赤ちゃんは疲れますので、イヤにならない程度にほどほどに遊びましょう。
赤ちゃんは大好きな人や物が目の前で隠れると、ちょっと不安になりますが、再び見えると嬉しくなってジーっと見たり、笑顔になったり、欲しくなって手を伸ばそうとしてクタッとしてしまったり。
首も腕も背筋も強くなってくると(触りたい!)気持ちが強くて 前にずりばいしようとする姿も見られて、いろいろな反応が楽しめます。
1-3 ほぼ6か月のお座りができる赤ちゃん
お座りができるようになると両手が自由に動いて、自分の好奇心のおもむくままに伸ばしたり触ったりできるようになります。
視力もねんねの時よりぐっと上がってきて、手を伸ばしたりして遠近を経験しながら奥行きを学び、立体感がわかるようになって視野が広がります。
【おとなが隠れる】
「いないいない ばぁ」をずいぶん遊びこんでくると、「いないいない~」の声だけで顔をジッと見てくれる赤ちゃんもいます。
手で顔を隠すのも楽しいですが、ハンカチを使って隠れてみましょう。
- 赤ちゃんに「ママはここですよ。」と視線を合わせてから 「いないいない」とハンカチで隠れます。
- 「ばぁ」の声に合わせてサッと ハンカチから出てきて笑顔を見せます。赤ちゃんはキャッキャと大うけです。中には(また隠れるかも・・・)とじ~っと顔を見て期待する子もいます。楽しみ方は色々ですよね。
- ある程度楽しんだら、今度はハンカチの上や下など いろいろな所から顔を出してみましょう。
赤ちゃんは成長とともに 短期記憶の力をつけていきます。何回も上から出てくる「いないいないばぁ」をすると(再びここから顔出すぞ~)と期待して待っています。
その期待を少し裏切って、右や左から顔を出すとビックリ&(違うところから出てくる)楽しさを味わいます。見る範囲も広くなり、赤ちゃんの脳の刺激にもなります。
【赤ちゃんが隠れる】
お座りの赤ちゃん 自分が隠れるのも・・・ちょっと楽しい。ただ 急に目の前が見えなくなるとビックリします。簡単な目隠しの練習をしましょう。
①大好きな家族の方の顔を見せてから「いないいない~」の声とともに 赤ちゃんの目を優しく手で覆ってあげる。
②そして あまりじらさずに 「ばぁ」と手を外して 視界を開放する。大人は笑顔を見せてね。
目隠しに慣れてきたら・・・
③リトミックスカーフのような 透ける布を顔にかぶせる。そして 「いないいない ばぁ」と布を引っ張って取る。
①’透けるスカーフが無いときは、ハンカチを ちょっと目の前に垂らすくらいにして頭にのせる。
②’「いないいない ばぁ」と大人が引っ張ったり、赤ちゃん自身がハンカチを引っ張って顔を出す。
注意
・ねんねの赤ちゃんや布が上手に引っ張れない赤ちゃんの時は 顔全体を布で覆うことはやめましょう。
・赤ちゃんはびっくりしてあわてると 反射的に呼吸を止めます。息苦しくならないように すぐに布を引っ張れない時は、大人が手助けしてあげましょう。
1-4 ハイハイしたりつかまり立ち、あんよの赤ちゃん
好奇心のままに自由に動くことができるようになると、行動範囲が広くなります。この時期の行動は視力への発達刺激が強く、脳が生活空間での感覚をインプットする重要な時期だと言われています。
*ねんねやお座りのころの「いないいない ばぁ」も楽しみながら ちょっとだけ離れて柱のかげや、カーテンの中に隠れてみましょう。
①「〇ちゃん」といる場所を認識させて目線を合わせてから「いないいない~」と柱に隠れる。
②赤ちゃんが探しに近づいてきたところで「ばぁ」と顔を出す。
注意
あと追いの時期で不安が強い子やつかまり立ちが不安定な姿勢の時などはやめてください。大好きな人がいないことにびっくりして転んだり、不安が強くなりすぎて 片時も離れなくなることもあります。
*あんよが上手になると 自分で隠れることが楽しくなります。
①「〇ちゃんどこかなぁ?」と探している風に見せて ちょっとじらしてあげましょう。
②′ちょっとあちこち探してから「ばぁ」と声かけて 見つけてあげましょう。
ポイント
かくれんぼで赤ちゃん自身が隠れることは 他者とのコミュニケーション力を育てるだけでなく、脳へもとてもいい刺激になります。
隠れる動作は(見つけてもらえる)ことを想像して、それを楽しみに待つことでもあります。これは 想像力を駆使しながら 先にある楽しみのために(早く見つけてほしい)気持ちを我慢しているのです。
脳(前頭前野)の持つ「先の未来のために 今ちょっと我慢する」そんな力を少しずつ積み重ねているのです。
2 絵本で楽しむ「いないいないばぁ」
「いないいない ばぁ」の遊びは、起源はわかりませんが、日本人誰もが知っていて体に染みついています。この遊び 海外の赤ちゃんも楽しんでいるので、人間の興味を惹くあそびのようです。
・日本で「いないいないばぁ」の絵本といえば これ!
1967年に初版されてから ずっと愛され続けている不朽の名作です。
・私も大好き しかけ絵本の代表作です。
・そのほかにも こんなにたくさん「いないいないばぁ」の絵本があります。
おまけ
シフォンスカーフで遊ぶときに歌うわらべ歌をご紹介しましょう。
「じーじーばぁ」
じーじー ばぁ じーじー ばぁ ちりん ぽろんと飛んでったぁ
赤ちゃんが大好きで、みんなができるふれあい遊び「いないいない ばぁ」を今回お伝えしました。
コロナの影響でなかなか おじいちゃん・おばぁちゃんに会えなかったり、子育てひろばも縮小して、赤ちゃんの遊ぶ機会が減っています。
(やってあげなくちゃ!!)と気合を入れる必要はありませんので、ちょっとした空き時間に 赤ちゃんと楽しく遊んでくださいね。