山梨県北杜市にある実相寺は桜の名所として有名です。
休日を避けて、月曜日に向かいましたが、それでも桜のシーズンは人が一杯で、近隣の駐車場も止められないことはなかったですが、満車に近い賑わいを見せていました。
訪問日は2023-3-27です。
山門から入ります。
実相寺は日蓮宗です。
手前の水仙畑から満開の桜を写した風景。
身延山しだれ桜の子桜
これは綺麗でした、昭和52年(1977)に植栽したものなので、50年弱になりますが、このサイズになると見ごたえがあります。
身延山しだれ桜の枝のトンネルです。
これも水仙畑とサクラのハーモニー
宇宙サクラです。名称の理由は下に記載。
神代桜の宇宙桜
有人宇宙システム株式会社が計画した事業。
神代桜の種は、地元武川小学校の児童により採取され、全部で118粒の種子を、 平成20年の11月に、 アメリカのNASAから、 スペースシャトルに乗って、 宇宙に旅立ちました。
そして宇宙ステーションに乗り、 約8ヶ月間、 無重力の中で過ごし、 平成21年7月に若田光一さんの手によって、 地球に戻りました。
その種子を全部植えて様子を見ましたが、2粒が発芽しました。
その内の1本が境内地にあります。
そして珍しいことに、 花びらは通常5枚ですが、 一部に6枚の花びらが見つかっています。
仏教の中には、 六道といって6つの世界があるといわれます。
地獄、餓鬼、畜生、修羅、 人間、そして、もう一つが天上界。
地球を離れて天上の世界を回った種が、6枚の花びらをつけるということは、1枚は天上の世界を意味しているようにも、思います。
実相寺住職
神代桜保存会
お寺の本堂です。
梵鐘
實相寺の梵鐘
所在地 北杜市武川町山高2763
指定年月日 昭和53年11月1日
實相寺は、 永和年中、 波木井伊豆守が出家し、 實相院日応と号して宗を改め開いた日蓮宗の寺である。
この梵鐘は総高145cm、 鐘身105cm 口径79cmで池の間の刻銘によれば承応4乙未年 (1655) 7月16日当山第十一世住持比丘日念の代に檀主・山高荘右衛門尉信之が大祈願を発し、 多くの人々の力によって造られて寄進されたもので、 技法的にも江戸初期の特色をよく伝えている。
大工は横沢住、 藤原朝臣磯崎惣右衛門重久である。 第二次世界大戦中すべての金物が供出させられた中で、 由緒ある文化遺産として供出を免れたものである。
久保桜(山形県長井市にある、エドヒガン桜)の子桜
薄墨桜(岐阜県本巣市)の子桜
花びらの色が、他の桜より薄い色でした。
臥龍桜(岐阜県高山市)の子桜
木の形状はワザと寝かせているのでしょうかね?
滝桜(福島県三春町)の子桜
札はありませんが、墓地の近くの大きなサクラ、色合いが濃いピンクでものすごく綺麗でした。
日本の三大サクラとお寺の言う山高神代ザクラです。
相当な老木に見えます。樹齢は2000年で、枯れそうになりながら、木のお医者さんが手を入れて元気になりました。
山高神代ザクラは、樹齢2000年ともいわれるエドヒガンの古木です。
1922(大正11) 年にサクラとして初めて国指定の天然記念物になりましたが、 近年の環境の変化により樹勢が急激に衰えてしまいました。
山高神代ザクラの樹勢を回復させるため、南側の道路をう回させ、 2001 (平成13) 年には根や病気の調査をしました。
翌年からの工事では弱った根に活力を取り戻すため養分と有用な土壌微生物に富んだ土に入れ替え、さらに主幹からの新たな発根を促すため屋根つきの櫓を撤去しました。 これらの工事は4年間かけて行われ、 2006 (平成18)年3月に終了しました。
これからも山高神代ザクラを末永く守り伝えるため、多くの方のご理解とご協力を
お願いします。
近隣のマップです。
ちょっと足を延ばして約750mもの桜のトンネルが伸びる眞原桜並木までいってきましたが、こちらは2023-3-27現在はまだつぼみの状態でした。