保育 生活

【はじめてのはさみ】 小さい子に伝える 使い方のコツや気をつけたいこと

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対象:2歳 3歳 4歳 5歳 保護者 保育者

子育て支援センターや児童館で、2、3歳のお子さんの工作教室を行うと、「はさみは怖くて、まだ使わせていないんです。」というお母さんもいれば、

「はさみ使うのが好きで、よく使っています。」という方もいます。

はさみが使えると、お子さんの遊びの世界はグーンと広がります。

しかし 使い方を間違えると、自分だけではなく、他の人も傷つけてしまう危険な道具でもあります。

 

危険な理由を知らせるのはモチロンですが、幼い子には 正しい使い方を繰り返し行い、体で覚えていくことが大切です。

 

「お子さんのはじめてのはさみ」 気をつけたいポイントを押さえながら、練習してみましょう。

1 はさみを使う前の準備

1-1 まずはお子さんの様子をみよう

「はさみを使うのはいつから?」とお母さんたちから聞かれることがあります。

おおむね2になると指先の機能が発達し、食事や衣服の着脱など自分でしようとする。盛んに模倣し 大人と一緒に簡単なごっこ遊びを楽しむようになる。」(保育指針 簡略)

お子さんの成長は個人の性格や能力、周囲の環境など その子によって 大きく違います。

だから「おおむね2さい」 なんです。

 

そして この2歳の頃 自我が芽生え始めて、強く自己主張する イヤイヤ期でもあります。

はさみは危険な道具(刃物)なので、かんしゃくを起こしてひっくり返ったりしないよう お子さんが落ち着いて話を聞ける時期に練習しましょう。

はさみを使う時のおやくそく

・ちゃんと座って はさみを使う。(持ち歩かない)

・おとなの人と一緒に行う(自分勝手に使わない)

・準備した紙以外の物は切らない。

・ひとに刃先を向けない。

・使い終わったら 刃先を閉じてしまう。(キャップがあれば付ける。)

 

1-2 はさみを用意する

・はじめてお子さんが使うはさみは、キャップ付きのはさみをおすすめします。

大きくなれば、すぐにキャップは邪魔になりますが、はさみを使用中である事の目安や きちんとしまうことがまだ身に付いていないときには重要です。

はさみをしまい忘れたり手に持って立ち上がろうとした時 「キャップをしてねと声が、かけやすいですよ。

 

・キレはステンレスほどではありませんが、安全第一を考えるなら、プラスティック製のはさみもあります。

 

小さい手に持ちやすく、刃先が丸くなっています。

 

*キャップがない場合は、

はさみをしまう専用の入れ物を準備しましょう。

・長めの箱  ・鉛筆立て  ・筆箱  など

 

*右利き用 左利き用 両方用 があります。

手の大きさなども考えて お子さん用のはさみを準備しましょう。

 

1-3 はさみの危険性を伝える

 

はさみは便利で楽しい道具ですが、危ないものです。紙も切れるけど、も切れます。

足に落とすと ブスッと刺さり、血が出ます。

私は複雑な形を切っている時に 間違って紙を持っている手の指(人差し指)を切って、50歳を過ぎた今も傷が残っています。

お母さんのエピソードや「お母さんのお友だちがね・・・」と上記の話をはなして聞かせても良いです。

だから 気をつけてはさみは使う を伝えましょう。

 

2 はさみを持ってみよう

2-1 はさみの渡し方の練習

はさみは危ないものである事を伝えたら 他の人に渡すときは、

*はさみをしっかり閉じた状態(キャップがあれば付けたまま)で、刃の方を自分が握り、持ち手の方を向けて手渡す。

おとなも意識しながらお子さんに渡してください。

終わった後も お子さんから手渡ししてもらい 練習するといいですよ。

 

2-2 はさみに指を入れ 動かしてみる

① キャップを外す。(もしくは 入れ物から出す)机に置く。

② はさみは持ち手の小さい方の輪に親指 大きい方の輪にひとさし指と中指を入れます。

(小さい手で 動かすとずれる時は 大きい方の輪に3本指を入れても良いです。人さし指・中指・薬指

③脇をしめて はさみを開いたり 閉じたりする。

ポイント

小さい子は手先に力を入れようとすると 肩まで力が入り どんどんひじが上がって 脇が開いてきます。

最初だけカチカチと開閉が出来るようになったら 今度は脇をしめて 開閉をしてみましょう。

何回もくりかえすうちに 上手になってきます。

脇があく切り方に慣れてしまうと刃先が安定せず はさみが横になり力が入りません。また 紙を持っている手元が危ないです。

はじめのうちは 窮屈でも正しい使い方を覚えましょう。

 

2-3 はさみで紙を切る練習(1回の断ち切り)

準備

長さ20cmくらい✖ 幅 1~2cm の細長い紙 数枚  紙質:色画用紙や画用紙など少しパンとハリのある紙が〇

2~3枚は、あらかじめ目安のラインを書いておく 手の大きさに合ったはさみ  切った紙を入れるトレー

最初はハリのある紙が切りやすいです。長すぎると 切り方が雑になったり、紙を持つ場所に困るので20cmくらいがいいですよ。 1~2cmの幅は 一回の開閉で一度に切り落とすことが出来ます。

①紙は線がついていない方を持ち はさみに指を入れて準備をする。

②線に沿って はさみの刃先を開いて チョキンと切り落とす。(脇やひじの高さに注意。)

③線の無いところは 指先に近くなるので気をつけて、自由に切りましょう。

*体を支えたり、はさみの開閉をサポートするときは、お子さんの後ろから手を回して お子さんの手に沿わせます。

急に手を出すと お子さんはビックリするので、声をかけてからサポートしてあげてください。

 

2-4 はさみで切る練習(連続ではさみを動かす)

① 幅の広い紙を切ってみよう。

はさみの1回の断ち切りに慣れたら 紙の幅を3cm、5cmと広めてみましょう。

連続で切る場合 はさみは完全に刃を閉じる前に再び開くと 動きが軽いです。

力が入って 姿勢が崩れ出したら お子さんに声をかけてくださいね。

② まる〇を切ってみよう。

お子さんは曲線の切り方がまだ分かりません。

最初の切込みの場所が大切です。

右利きなら 右下側から。 左利きなら左下側から切り出し、持っている紙を回しながら切りましょう。

ポイント

・紙を持つ手や はさみの動かし方など コツをつかむまで 何度もやってみましょう。

おとなが一緒にやってお手本を見せるのも良いですね。

・途中で席を立つ場合は そのままにせず 刃を閉じてキャップをする。(指定の入れ物にしまう)を守りましょう。

③ 多角形の形をきってみよう。

まずは 四角◇や三角△から切ってみましょう。

 

自分で切り方を工夫して見つける子もいるので 様子を見ながら 角を切るのに困っていたら、切り落としながら 形を作っていく方法も教えてあげましょう。

切るのが終わったら はさみの刃はきちんと閉じ、キャップ(指定の入れ物)にしまって おとなに渡す。 おしまい

 

まとめ

小学生以上は 身近に感じるはさみ。でも 子供の成長を考えながら 再度 そのあつかいを考えると しまい方や使い方の注意点に気づかされます。

刃物は危険なものですが、人の生活に役立つアイテムです。お子さんが小さいうちから 正しい扱い方を伝えて、あそびや学びの世界を広げてあげましょう。

工作は楽しいです。創造の世界が広がります。ぜひ お子さんと一緒にステキな時間を楽しんでください。

次回は「親子で工作 祭りの出店(屋台)を作って遊ぼう」です。

夏祭り 中止が多いですが、おうち時間を楽しめる工作 ご紹介しますね。  ぬっぺ/Nuppe

 

 

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