毎日暑い日が続きますね。
お日様がのぼりだすと、あっという間に日差しがジリジリと感じます。
赤ちゃんのいるご家庭では、この暑さを避け、お買い物や必要な用事があるとき以外は 家で過ごす時間が長いと思います。
そんな 一番長く過ごすおうち時間を少しでも快適に過ごせるよう 赤ちゃんの体を知りながら工夫をして、夏を乗り切りましょう。
目次
1 夏の暑さ 赤ちゃんはどう感じてる? 体のしくみを知る
1-1 自分の赤ちゃんの平熱を知ろう
自分の赤ちゃんの平熱 知っていますか?
体温は個人差があるだけでなく、病気でなくても、その日の気温・運動・食事・はかる部位でも変わってきます。
一日の中でも体温リズムがあり、一般的に早朝は低め、起きて活動するうちに体温は上昇して、夕方が最も高いと言われています。
まずは 赤ちゃんのご機嫌な時に体温を測ります。
① 朝の起床時 ② お昼前(10時~12時 昼食前) ③ 夕方 ④ 寝る前
何日か測って、赤ちゃんの平熱を知っておくと、発熱時の目安になります。
1-2 外気に影響されやすい 赤ちゃんのからだ
赤ちゃんの平熱を知った上で、考えて欲しいのがその日の気温と室内の温度です。
赤ちゃんは体温調節中枢機能が未熟なうえに、発汗や血流量の調整などが未発達なため 周囲の温度からの影響を受けて体温調整が不安定になり熱が上がります。
また 逆に環境温度が低いと、体重に比べ表面積が広く、皮下脂肪・筋肉が少ないので低体温に。
冷えすぎるとなかなか 体温が上がらないのです。
そして 日本の夏は 湿度が高くて不快な日が多いですよね。
気温とあわせてそちらも気を付けないといけません。
赤ちゃんの快適湿度は 50~60%と言われています。(大人は10%高くても 大丈夫)
アメリカでは天気予報に「ヒートインデックス」と呼ばれる、気温と湿度を加味した人間の「体感温度」を教えてくれるようです。
日本でも どこかで分からないかと調べたら、環境省が「熱中症予防情報サイト」で公開しています。
*暑さ指数(WBGT)の実況と予測
また 不快指数を計算しているサイトも見つけました。
*ke!san 生活や実務に役立つ計算サイト
赤ちゃん体感ではないですが、目安にしてみるといいでしょう。
暑がっているかチェックポイント
ポイント
・汗をかきやすい部位を触ってみる。(頭・背中・わきの下・お腹) 汗ばんでいたら体が熱くなっています。
・足の裏を触ってみる。眠かったり、体調が悪くてもあたたまりますが、通常は少しひんやりしています。赤ちゃんの様子をみて判断します。
*猛暑で外気温も室内も高いのに 汗をそんなにかいていないときは、要注意!!
脱水を起こしている可能性があります。すぐに対処をして水分補給をしましょう。
2 エアコンを上手に使う
2-1 お部屋の温度設定
室内の快適と思える温度は人によって感じ方が違いますね。
でも 部屋の中は暑いし、ムシムシしているのに我慢して冷房を使わないのは からだによくありません。
温度調節や風量・風向きに気を付けて上手に使いましょう。
赤ちゃんと過ごす室内温度のめやすv
・外気温との差が5度以内
・35度を超える猛暑などは25~28度に設定
風が赤ちゃんに直接当たらないように 風向きを高めにしましょう。
2-2 扇風機の利用
エアコンと共に扇風機を利用するご家庭も多いと思います。
扇風機もエアコン同様、直接風が当たらないように壁に当てて、はね返りを利用して冷気を回しましょう。
換気もかねて、少しだけ窓を開けておくのも有効です。
窓が2か所の部屋は対角線上に開けると〇。
1つ窓の時はドアと窓を少し開けて、窓の方に扇風機を向けると空気の流れがよくなり 部屋の空気の汚れも改善されます。
2-3 ねんねの時のエアコンはどうする?
寝る前に寝室を冷やしておいて、寝入りばなの2時間くらい利用するのがおすすめです。
しかし 住宅環境や防犯上 窓を開けっぱなしにすることが出来ないおうちもあるでしょう。
そんな時は風向きに気を付けながら 日中より設定温度をやや高めにするなど工夫してエアコンを利用しましょう。
3 夏の赤ちゃんの服装について
3-1 日中の服装
赤ちゃんのおむつは 昔に比べずいぶんと高性能に進化してきました。
夏の汗ムレ対策専用のオムツもあるようです。
それでも やはり 赤ちゃんのおしりまわりは暑い!!
家の中で過ごしている時は 肌着だけとか、Tシャツorロンパース1枚の子も多いでしょう。
そんな時はぜひ 夏使用の涼しく汗を吸う素材で、肩の出ない半袖の物を選びましょう。
汗をかいたらそのままにせず、出来ればシャワーを浴びたりして汗を取り除いてから 着替えましょう。
時間の無いときは 濡れタオルで体をふくだけでも とてもさっぱりして 気持ちいいですよ。
「うちの子 とても汗っかきでおいつかないわ~」という赤ちゃんは、背中の汗取りように薄いタオルやガーゼを入れておくのもGOOD。
寝入りばなの背汗にも使えて 便利ですよ。
3-2 寝るときの服装&ふとん
赤ちゃんは手や足の裏から熱を逃がして 体温調節をしています。
月齢の低い赤ちゃんも 寝ていても足をバタバタさせて よく動きますよね。
寝返りが出来るようになると、熱帯夜の寝苦しい時などは、涼を求めてあちこちに動きまわり、最初かけた布団は蹴とばされていることもしばしばです。
赤ちゃんの寝ている時に気をつけたいのは、お腹を冷やさないこと。
暑いからといって、肩や足をむきだしにしたタンクトップのような肌着ではなく、半袖タイプで、汗を吸ってくれる涼しい素材の衣類がおすすめです。
・腹巻付きベビーパジャマ
・半袖ショートオール甚平
・ロンパース など
布団代わりに、薄手のスポーツタオルやバスタオルなど利用しても〇
(赤ちゃんの顔にかからないように 気にかけましょう)
また 布団がすぐにはだけてしまう子は、スリーパーを利用するといいです。
敷布団にもさらっとした肌触りの良いガーゼタオルやシーツを敷くと 気持ちいいですね。
4 水浴び(シャワーもおすすめ)
4-1 シャワーの利用
お散歩から帰った後や離乳食のあとなど 赤ちゃんもお母さんもさっぱりしたいですよね、
軽くシャワーで汗を流すとさっぱりして、皮膚も清潔になります。
お湯の温度はかなりぬるめ(37~38度)がよいでしょう。
赤ちゃんの肌はデリケートなので、洗い過ぎは禁物。
夏でも乾燥してしまいます。(皮膚のバリア機能が弱まるので、保湿も必要です。)
石鹸やシャンプーの使用は1日1回程度で十分です。
夜のお風呂では 首のしわの間や手・足のしわの間などしっかり汗・汚れを落としましょう。
つよくこすらないように。
清潔に保つことが あせも対策の一番の近道です。
4-2 沐浴や水遊び
水遊びはけっこう体力を使います。
お子さんのご機嫌はいかがですか? お熱や下痢はないですか?
お子さんの体調をよく見てから 水遊びを行うか判断しましょう。
お座りのできない小さな赤ちゃんは、大人が抱っこしながらの沐浴が、安全で気持ちいいですね。
自分で座って、両手を使って遊べるようになったら ベランダでちいさなプールを出したり、ピクニックシートを敷いて、洗面器やバケツにお水を入れて遊ぶのも楽しいですよ。
プラスチックのコップや小さなゼリーのカップで水を汲んでバシャーとこぼしたり、シートの上にたまった水をバシャバシャ叩いたり。
水の感触に親しんで、涼しく夏気分が味わえます。
水遊びの準備
・家であれば裸で大丈夫です。でも 写真に撮ったり、うんちとかを考えると薄い綿などのパンツを水遊び用にしてもいいでしょう。
もちろん 水着やプール用おむつを準備するのも〇。(通常のオムツは 水を吸ってパンパンになってしまうので✖)
・遊ぶ場所は炎天下を避けて、日陰や木陰で。少し日が当たりそうなら 帽子を利用しましょう。
赤ちゃん用のUVクリームは、赤ちゃんの肌によって合わないこともあるので、必ず 事前にテストしましょう。
出来るだけ肌の負担にならないように、日陰で遊ぶことをおすすめします。
・時間帯は午前中がおすすめ。遊ぶ時間は15~20分程度で切り上げましょう。
・お水は遊ぶ少し前から外に出して 丁度いい温度にしておきましょう。(冷たすぎると 赤ちゃんがビックリします。)
プールの場合は10cm以下の深さで十分です。
・タオルは多めに準備して、着替えも近くに置いておきましょう。
注意
子どもの水の事故は、少量の水でも ちょっと目を離したすきに起こります。
急にたっちして転んだり、お座りだけの子もバランスを崩して 転がることもあります。
スマホに気を取られたり、子どもを置いて 物を取りに行かないように気を付けましょう。
水遊びの間は 必ず子どものそばにいて見守ってくださいね。
遊んだ後は、水分補給を忘れずに。
さっぱりとして着替えたら、お昼ご飯を食べて 気持ちよくお昼寝したり、静かに過ごして体を休めましょう。
5 まとめ
年々 暑さが増す夏ですが、お子さんの成長に合わせて楽しめる夏はその年だけです。
はじめての水遊び
はじめてのすいか
はじめてのプール
はじめての花火
はじめてのキャンプ・・・・・・
いろんな事に気を付けながら 少しでも快適に 元気に夏を過ごしてくださいね。
ぬっぺ/Nuppe