桑の葉の形が色々なのは昔から不思議に思っていました。
下の写真は様々な葉っぱを取って来て並べたものです。
はっきりとは解明されていませんが、下記の本を読んで分かったことを記しておきます。
高さ2m以下の若木では、3つに切れ込む分裂葉が多い。
ところが5mを超える大きな木では大半が切れ込まない葉(不分裂葉)になる。
逆に高さ1m前後の幼木では、深く複雑に切れ込んだ葉が多い。
どれも同じ桑の葉の変異であり、歳をとるほどに葉は丸くなる、
なぜ、こんなに葉の形が違うのかという問いには「はっきり解明されていない」とのこと。
SNSで集めたみんなの見解では、
なぜ桑の葉の形がいろいろあるのか
- 暗い林の中では、切れ込みのある葉の方が、重なり合う下の葉にも光を当てることができる。
- 葉に切れ込みがあると、葉の周囲の空気が流れやすくなり、光合成に必要な二酸化炭素を取り込みやすくなる。
- 低い位置では風が抜けにくいので、幼木でもひこばえ(幹の根元から生えた枝)でも切れ込む葉が多く、風が良く抜ける縦冠上部では切れ込みが無くなる。
と言うものですが、どれも現実の桑の葉に当てはめてもバッチリ当てはまるものは無く、「桑の木の気分次第で葉っぱの形が変わる」というのが現実の気がします。
ちなみに、多年生植物の”あしたば”にも同じような変異形があるのが観察されます。
不思議ですね。
植物のなかでもその場の環境にあわせて、自分の形を変異させてゆく機能を身に着けた種類のものが少なからずいる、と言う事なのでしょうね。