目次
1 滝見ヶ滝
「裏見ヶ滝」は八丈島の南部・中之郷にあります。
“恨み”と勘違いしそうですが、字のごとく滝の裏から滝を見学できる歩道が作られています。
「裏見ヶ滝」は遊歩道入口から10分程度の所にあります。
ただし、入口からしばらくは坂道が続きます。
遊歩道には「ヘゴシダ」と呼ばれる熱帯から亜熱帯に生息するシダが生い茂っていました。
日本の北限地に自生する「ヘゴシダ」として、天然記念物に指定されています。
このシダは二億年も前から存在し、恐竜の重要な食物だったそうで、「古代の生きた化石」と呼ばれています。
同じ中之郷には「ヘゴの森」と呼ばれる場所があり、ヘゴシダの群生地と、恐竜時代に迷い込んだような景観が広がる「ジュラの森」森があるとのことです。
ヘゴの森は予約すると公認ガイド同行で散策できるようです。
裏見ヶ滝は少し水量が少ないように見えました。
2 為朝神社石宮
裏見の滝へ行く歩道の途中から山側に登る石段を行くとあります。
保元元年(1156年)保元の乱に破れて大島に流された、源為朝でしたが、伊豆諸島を島から島へ渡り、人々を助けたという伝説があるそうです。
ここも、その伝説に基づき後世の人が作ったものです。
とりあえず、石段だけ見て帰りました。
登っていくと鳥居と、小さな石の社があるそうです。
八丈町指定
「為朝神社石宮(ためともじんじゃいしみや)」
所在 八丈町中之郷裏見ヶ滝
指定 平成八年六月十三日
この石宮は島内産の橄欖石玄武岩を用い、流人の石工仙次郎が天保十一年(一八四〇)に造ったものである。
石工の技量がみられる優品である。尚、中之郷の三島神社にも同じものが建てられている。
3 為朝の物語
滝沢馬琴が江戸時代に出版した本で、そのスケールの大きさから江戸の人たちから好評を博しました。
大島を抜け出した為朝はその後琉球を平定するという、琉球王国建国にまつわる伝承にからめた物語です。