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動噴MS415(動力噴霧機)の使い方

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果樹園に、農薬を散布するのに古い動噴を使いました。

何せ古すぎて、取説が見つからないので今回動かしたのを機に、ここに使い方を残そうと思います。

動噴は、農薬や肥料を霧状にして作物に散布するための機械です。

エンジンを使って、液体を高圧で噴霧することで、広範囲に均一に薬剤を散布できます。

防除作業や葉面散布に適しており、ノズルの種類や圧力調整によって噴霧の細かさを変えられます。

 

燃料は自動車用無鉛ガソリンです。

本体上の黒いキャップから入れてください。

仕様は以下です。

最高 潅水※
回転速度 1100/分 1500/分
吸水量 32 L/分 41L/分
圧力 5.0 MPa 1.0MPa
所要動力 3.3kW 1.3kW

※潅水は、作物に水を与えるため高圧で霧状にするのではなく、根に直接水を届けることが目的のため、低圧力で沢山の水を散布することを主眼にした使い方のようです。

1       始動前の準備

以下、説明に番号を入れてあります、番号は文中の写真に記載します。

水抜きねじ「12」が閉まっていることを確認してください。

まずは、動噴「13」に給水ホースと「14」に排水ホースを取り付けます。

散布用のコック「9」と、攪拌用のコック「8」は閉じられていることを確認します。

 

試しに動かしてみるのであれば、ホースの先は、本来農薬等を入れるタンクでなくても水を張ったバケツでもOKです。

ホースを水に漬けない空回しは、故障の原因になります。

左の雌ねじが給水ホース、 右の雌ねじが排水ホース

円形のストレーナ付いたホースが給水ホースとなります。

 

2       始動確認

燃料コック「1」を横にし、エンジンにガソリンを送ります。

赤いスイッチ「2」をONにします。

チョーク「3」を左に引いて全閉にします。

エンジンレバー「4」をウサギさんの方に少し引きます。

ハンドル「5」を引きエンジンを掛けます。

エンジンが掛かったらチョークレバー「3」を戻し全開にします。

安定したらエンジンレバー「4」をウサギさんの方に引き、出力を上げます。

以上で現場へ行く前の始動点検は完了です。

 

停止はエンジンレバー「4」をカメさんにして赤いスイッチ「2」をOFFにします。

 

3       果樹園での始動

タンクに農薬と所定の希釈水を入れます。

動噴に散布用のホースと攪拌用のホースを付け、

攪拌用のホースは、給水ホース、排水ホースとともに、タンクに入れ紐で固定します。

加圧レバー「10」は上にあることを確認してください。

散布用のホースと攪拌用のホース用の止水弁「8」「9」を閉じてください。

始動は、前章と同じです。

 

エンジンが始動したら、加圧レバー「10」を下に下げます。

そして、緑のバルブ「11」を回して加圧します、柑橘系の噴霧は2位を目安としますが、後で噴霧強度を見て調整してください。

散布用のコック「9」と、攪拌用のコック「8」を開けます。

散布用のノズルの手元にもコックがあるので、それを閉→開で散布が始まります。

 

4       散布が終了したら

散布用のノズルの手元コックを閉めます。

散布用のコック「9」と、攪拌用のコック「8」を閉めます。

加圧バルブ「11」を0にして、加圧コック「10」を上げます。

スイッチ「2」をOFFにして、残った農薬は畑に流します。

 

次に、タンクに給水し、タンクの中を洗います。

再度、動噴を動かし、ホースに残った農薬を出します。加圧は1程度とします。

ノズルの水が透明になったら圧力を下げ、

攪拌用のホース、給水ホース、排水ホースをタンクから出し10秒程度動かし、中の水抜きををして、エンジンを停止します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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