無患子(ムクロジ)は、ムクロジ科の落葉高木で、東アジアや東南アジアに分布します。
果皮にはサポニンが含まれ、天然の洗浄剤として利用されてきました。
特に、日本ではムクロジの種子が羽根つきの羽根の重りに使われることで知られています。
また、ムクロジの木は寺院や神社の境内に植えられることが多く、縁起の良い木とされています。
薬用としても利用され、古くから咳止めや去痰の効果があるとされてきました。
「無患子(ムクロジ)」の名前の由来は、中国語の「無患子」に由来します。これは「子どもが病気にかからないように」という願いを込めた名前で、日本語に取り入れられた際に「ムクロシ」と読まれ、それが転訛して「ムクロジ」になったとされています。
5月3日の深大寺植物園で無患子です。
地面に沢山の実が落ちていました。
実を剥くと中から種が出てきます。
ねちゃねちゃした実で、これが天然の洗剤になるとの事。
むくろじ (無患子)
むくろじ科 沼葉・互生
花一淡緑色 6~7月
実一黄色 10月
特徴 山地にはえ、高さは15m以上に達する。 葉は大きな羽状複葉で無毛。 小葉は8~16枚あり細かい脈がよく見える。 花は枝先に穂状につく。
用途・庭木材は器具、箱、 下駄などに利用。 実の中の黒い種子は数珠や羽根つきの球として使用。 果皮は石けんの代用。 樹皮を煎じて強壮薬にする。
その他・晩秋の季語。
深大寺植物園はバラの季節の始まりでした。
シャクヤクは丁度見頃。
「立てば、しゃくやく 座れば、ぼたん」と言いますが、芍薬と牡丹の花はよく似ています。