「渋沢栄一 晴天を衝け 深谷大河ドラマ館」は、JR深谷駅から徒歩(1km/約16分)の少し離れた場所にあります。
歩いても、もちろん行けますが、開催期間中は「渋沢栄一 論語の里 循環バス」も走っていますので、時間が合えばバスで向かう方法もあります。
別途このバスを使ったゆかりの地巡りの記事もアップしています。
この辺りは圧倒的に車社会ですので、車で向かう人は多そうですが、200台と広そうな駐車場は、日曜日に訪れたときはほぼ埋まっていました。
目次
1 外観
館外のお出迎えは“ふっかちゃん”と渋沢栄一です。
札束をもらって喜ぶ“ふっかちゃん”の絵柄がなんとも拝金的です。
こちらは令和6(2024)年度上半期に予定されている一万円札の絵柄です。
昔は偽造防止のため肖像には髭のある人物を使っていましたが、今は偽造防止の技術が向上し髭の無い人物も採用が可能となりました。
高度な偽造防止処理は左上にある渋沢の肖像にあると言われています。
戦前に、韓国で民間銀行である第一銀行が発行した紙幣の肖像画に当時の頭取である渋沢栄一が描かれていることから、新一万円札に渋沢が決まった時に、韓国からクレームが付いた記憶のある方も多いと思います。
2 入口
さて、建物の中に入り、右手のエントランスに向かいます。
5日前に開館したばかりで、開館記念の胡蝶蘭が飾られています。
館内のお出迎えは、栄一役の「吉沢亮」と、後に妻となる尾高千代役の「橋本 愛」です。
脚本家の「大森美香」さんのパネルです。
元々の小説があって、それを脚本化する訳ではないのですね。
展示は、栄一の実家「中の家」のドラマセットとドラマで使用した小物類です。
3 中の家
栄一の伯父役の「平泉成」です。
土間は、ドラマの中でも良く出てきます。
岡部藩の代官が横柄な態度で馳走をむさぼり、宗助や市郎右衛門に莫大な御用金や人足を求めてきた時も、ここで料理の支度をしていました。
パネルは栄一の母親役の「和久井映見」と、伯母役の「朝加真由美」です。
家の裏手にある祠は、家や土地を守る「屋敷神(やしきがみ)」様でしょうか。
鍬を持った「吉沢亮」です。
井戸端では栄一の従兄の「高良健吾」が藍染の着物を着て立っています。
4 藍の生産
栄一の生家で製造していた染色用の藍玉と、乾燥した藍葉です。
藍玉ができるまで100日間も発酵させる必要があります。
現金化するのに時間がかかる植物です。
5 衣装
子役が着た衣装です。
左から、渋沢喜作(成人すると高良健吾)、渋沢栄一(成人すると吉沢亮)、尾高千代(成人すると橋本愛)です。
渋沢市郎右衛門(小林 薫)と高島秋帆(玉木 宏)の衣装です。
高島秋帆は、岡部藩に幽囚された罪人のためダメージ着物です。
6 小道具
藍染の「大関」は、藍農家の百姓のなかで最も良い藍を育てた者が座る席の後ろに掲げられます。ドラマの中で栄一と喜作の発案です。
ドラマで使われた小物です。
ペリーはドラマの中では「モーリー」さんがやってました。
岡部藩の代官から一年で一番忙しい6月に人足100人を求められ、その年の諏訪神社のお祭りは中止となりましたが、お役が終わった後、渋沢栄一、渋沢喜作と尾高長七郎は子どもだけで、獅子舞を行います。それを見た大人たちも一緒になって踊ります。
獅子を被った子供たちの姿が目に浮かびます。
良く見ると、この獅子は角(つの)が立っていて獅子らしくありません。
利根川沿岸では、獅子の頭は竜になっているようです。
ドラマのセットは、物語が進むにつれて入れ替えがあります。
しばらくすると、新しい展示物に変わりますが、現時点では、過年度の他大河ドラマ館に比べて見劣りします。
これから充実して行くことに期待します。