吉川英治賞が決まりましたね。
第6回吉川英治文庫賞 「羽州ぼろ鳶組」シリーズ 全11巻 今村翔吾
第55回吉川英治文学賞 「風よ あらしよ」 村山由佳
第42回吉川英治文学新人賞 「オルタネート」 加藤シゲアキ
「吉川英治賞?」と思う人はいなかったですか? 私は今回のNEWSを聞いて「吉川英治 知ってる!」とちょっと嬉しくなりました。
実は先日 春らしい季節になってきたので、(青梅の「梅の公園」に行ってみよう。)と計画を立てました。
その散策コースに「青梅市吉川英治記念館」を入れて訪れていたのです。
【青梅散策コース】
梅の公園 → 吉川英治記念館 → 青梅市立美術館
目次
青梅市「梅の公園」のいま
青梅市は東京都の西部にあります。西多摩地域とよばれ、東京都心からは多摩川に沿って登っていくように 車を走らせます。
まずは「梅の公園」で梅をめでようと訪れました。
「吉野梅郷」梅の再生計画
青梅は「平将門が梅の枝を自ら地面に挿して願をかけた」と伝えられる関東でも有名な梅の名所です。
しかし、2009年 国内初となる植物病、ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)という病気が見つかり、市内の梅の木3万6000本以上が伐採されました。
地元では「梅の郷」復活に向け 2017年から新たな梅の苗木を植栽して 以前の梅咲き誇る素晴らしい絶景を目指して頑張っています。
「梅の公園」の駐車場
今回は自動車を利用したので、事前に駐車場を調べました。
少し歩くことを覚悟して、青梅市無料駐車場を目指しました。
注意ポイント
「吉野梅郷梅まつり」の時期 ここは大型バス専用になるそうです。(2021年3月1日(月)~2021年3月21日(日))イベントは変更もありますので 行く前にご確認ください。
吉野街道沿い、ということですが・・・わかりにくい!!
梅の時期は他にも無料駐車場が増えるようですが、常時ある駐車場は通り過ぎてしまい 結構探しました。
【目標物】ドラッグ「セイムス」の隣り。食品スーパー「たいらやTAIRAYA 吉野店」の道を挟んで前。
駐車場から 民家の梅を見ながら「梅の公園」へ向かいました。(徒歩6分)
空き地にたくさん梅を植えていました。
「梅の公園」近くにも 個人の有料駐車場があちこちにあります。(大体¥500)
「梅の公園」
病気による梅伐採を経て、条件付きながら梅の再植栽が可能となり、平成28年に新しい苗を植えているので、まだ梅の木は大きくありません。
梅まつり前だったので、人は少なめです。
小さくても可愛らしい梅たち。山の里と青空に映えて 心がほっこりします。
市内のボランティアさんや小中学校の子供たちが 青梅の梅の郷再生を願い製作した「つるし梅かざり」があちこちに飾ってありました。
けっこう広い公園でした。ベビーカーの親子連れは、ちょっと苦戦していました。あちこちにベンチがあるので、お弁当を広げている方たちもいました。のどかです。
「青梅市 吉川英治記念館」へ
吉川英治(1892-1962)
横浜出身の小説家。作品:「鳴門秘帖」「宮本武蔵」「三国志」「新・平家物語」「新書太閤記」「新・水滸伝」など数々の作品があります。
生涯のうちに30回の引っ越しをしたといわれる吉川英治。青梅には太平洋戦争中に東京から移り住み、戦後に引っ越すまで9年間この地に住み 地元の人たちと交流を深めました。
「梅の公園」から車で8分 「吉川英治記念館」へ向かいます。
記念館の前に駐車場があります。道を挟んで向かい側にも無料の「梅の里駐車場」があります。
【吉川英治記念館】
基本情報
立派な母屋です。養蚕農家の家屋を買い取って、書斎などリフォーム・増築していったようです。
昔の懐かしい部屋の作りになっています。
こちらは離れの書斎。ちょっと洋風で、テラスのタイルも素敵です。
展示館の作品や資料は撮影禁止だったので、写真はありませんが、吉川英治の記念写真はいつも笑顔で、周囲にお友達や仕事仲間、地元の人たちなど大勢に囲まれているものが多かったです。
青梅の人々に俳句の指導をしたり、地元の公民館建設へ尽力して、住民との交流を大切にした方のようです。
とても手入れが行き届いたお庭の散策もできて、この記念館はおすすめです。
青梅市立美術館
「吉川英治記念館」から沿道の小さな梅をみながら「青梅市立美術館」までは車で15分ほど。
2021年2月13日~3月28日まで 館蔵企画展「生誕120年 宮本十久一展」を開催しています。
宮本十久一(1901~1982)
日本画家への道途中で関東大震災により実家が消失。経済的な理由から公立学校の美術教師になる。多摩地区の在野の画家。
館蔵企画展「生誕120年 宮本十久一展」では、仕事の合間に描いたスケッチや定年退職後に製作した水彩画や素描など70点の作品が展示されています。
吉川英治記念館を目指しながら青梅の梅を楽しむ1日でした。
都内ではありますが、山も川も近く ちょっとした旅行気分を味わえます。
温泉の看板も見つけたので、今度は「温泉と河合玉堂」を目的に再び青梅を訪れたいと思いました。