この4月から保育園や幼稚園に入園するお子さんも多いことでしょう。
新生活は楽しみでもありドキドキでもあり お母さんたちは朝の支度時間のシミュレーションに頭を悩ませているかも・・・。
はじめての集団生活でなれないこともありますが、少しでもスムーズに新しい環境を受け入れることができるよう 覚えておきたい生活習慣を押さえておきましょう。
ポイント
①生活習慣を身につけていくには時間がかかります。日頃の生活の中で お子さんと一緒にやり方を見せて伝えながら お子さんのできることを増やしてあげましょう。
②ここでは、筆者が関わった園でのやり方をもとに 覚えておくと役に立つ生活習慣をあげています。
園の規模や人数、園での方針、担任の先生たち独自のやり方など 園によって活動・一日の流れは様々です。
入園する園に合わせたやり方でアレンジするようにしてください。
目次
1. 前日に持ち物準備
入園してからの朝の出発準備は 慣れるまでバタバタとして あれこれとミスや忘れ物が多いもの。
いままで その日のお天気を見てからお出かけを決めていたご家庭には ちょっとしたストレスでしょう。
園の準備を想定して 前日にお出かけ(お散歩・買い物でもOK)を決めておいて、持ち物の準備をお子さんと一緒にしてみましょう。
とくに通園バッグ・帽子・制服があるお子さんは バッグ等の置き場所作り、お便りのチラシストック・掲示場所を作っておきましょう。
かばんにハンカチ・はなかみを準備する。
「持ち物 すべてに名前記入」と決まっている園が多いと思います。
子どもが自分で取りやすい場所に名前を書いたものはまとめて置いて そこから取り出すように声がけします。
何となく園に行きたくない「登園しぶり」の気持ちを「あの〇〇が着たかった」「△△のハンカチじゃなきゃヤダ!」と言ってごねることがあります。
事前に自分で準備しておくと 気持ちの切り替えが早くなります。
通園バッグの使い方になれる
小さいうちは(自分で荷物を持つ)経験が少ないと思います。持っていても 通園バッグとは違う形のものだったかもしれません。
リュック型・ショルダー型など通園バッグの形は様々なので 持ち方・開閉に慣れておくようにしましょう。
【リュック型】
幼稚園バッグは指定のものが多かったのですが、保育園は園によって各家庭で用意することが多かったです。
1番はお子さんが気に入ったものがいいですが、丈夫で長く使えて、開口が広いものが使いやすいようです。
リュック 子供,VONXURY キッズ 通園 幼児 男の子 ブルー 恐竜
・ひもが長くついているものは、歩いているうちにどこかに引っ掛けることがあるので、極力 表面に引っかかりやすいものがないバックがおすすめです。
バッグの背負い方
- 事前にバッグを背負って、長さを調節しておきます。
- 背負い方を練習しておきましょう。とくにズレ防止用のチェストベルトは最初固めなので、なれるまで大人がつけてあげて、徐々にやり方を伝えていきましょう。
- ついついファスナーを開けっ放しで、下を向いてドサーっということがあります。
片手でバッグをつかむ場所をきめ、利き手でファスナーを少し斜め上に引っ張りながら優しく開け閉めすることを伝えます。
こどもはついついファスナーを無理やり横に引っ張ろうとします。お子さんが苦戦している時は、大人が手を添えてコツを教えてあげましょう。
【ショルダー型】
帽子とセットで ちょっとお兄さんお姉さんになった気にさせてくれる通園バッグ。
ファスナーが1つで中が見やすいBOX型なので、採用している園も多いようです。
園それぞれで毎日の持ち物が違うので、各家庭でカバンを準備するときは、使いやすさとともに大きさも注意しましょう。
園の説明会でよく聞いておく・同じ園のご近所さんに聞いておくなど確認が必要です。
カバンの使い方
- カバンの肩ひもの長さを調整しておく。
- ショルダー型はファスナーの開け閉めが一方向ですので、バッグの向きを確かめて、カバンの開閉に慣れましょう。(開けるときは、右利きなら右手でつまみを持ち、左手でカバンの左端をもつ。左→右につまみを滑らせて開ける。左利きはその逆)この時 ファスナーは力加減をしながら 優しく斜め上に引くようにあけることを伝えてください。そして、どのかばんも(開けたら閉める)を習慣付けておくことが大切です。
2. 靴の履き方・しまい方
通園する靴も指定がある園もありますが、新品の靴は、足になじんでいないので靴擦れを起こしやすいです。
早めに履いて慣れておきましょう。
靴の選び方ポイント
外で走ったり、遊んだりする時 靴は足に合っているものを選びましょう。
靴底は左右のヘリをよく見てあげて、グラグラしていないか気にかけてください。
足の指にきちんと力が入るように、靴底が前から1/3の部分で曲がるような靴底の物を選びましょう。
厚底過ぎて曲がらなかったり、別の位置で曲がるものは足に負担がかかり、怪我の元です。
足の指・足裏の力加減で、運動の能力が変わってきます。(浮き指になる原因もここから)
こどもの足や浮足についてはこちら「足の発達を知って、楽しく・無理なく赤ちゃんの足を育てよう」「足の悩み(足の形&浮指) 「自分の足やこどもの足をみてみよう」
右左を間違えないで履く
時々お子さんが右左を間違えて靴を履くようなら、はじめのうちだけ 小さなしるしをつけておくといいでしょう。
例「お星さまとお星さまがくっつくように履いてみようね。」
くつに貼って左右の履き間違え無し!(どうぶつ丸形)/ディアカーズ ノンアイロン・耐水ラミネートシール-絵合わせシール1105E4D150
くつのしっぽ Bタイプ Rg014 BOYS-クリア×白色(半透明) 13001
靴をしまう場所を決めよう
玄関の広さに余裕のあるお宅は、お子さんの靴を入れる定位置を作ってみましょう。
名前だけ書いたシールを貼っておくと 自分の名前を見る機会できて覚えやすいですよ。
保育園・幼稚園では自分の定位置のカバン置き、下駄箱、タオル掛けが決まっています。
その場所に自分の目印シールがついていることが多いです。
入園式でクラスの部屋に入って、お子さんのロッカーやシールを確認したら、家でも名前の横にそのシールのイラストをまねて描いてみると、自分のシール柄を意識できてクラスの環境になじみやすくなります。
3. お手拭きのかけ方
園によって、個々の園児のお手拭きタオルの置き場所は様々です。
1列に並んだフックにかける園もあれば、クラス分をかけられる大きなお手拭きかけ(フックがいっぱいついたもの)を利用している園もあります。
「タオルをフックにかける」ことは、簡単なようで 子どもにとってはなかなか難しい動作です。
ことばの通りにタオル本体をひっかける子や、タオルを片手で握って、フックにあたりをつけてひも部分をかけようとする子もいます。
・タオルの端にひもがついていることを教えて、「ひもを両手の指先でつまんで輪を立たせ、フックの部分にかける。」見本の動作を見せてから子どもにやらせてみましょう。
タオルをフックから外す時も 優しくひもをもって外すこともあわせて 伝えましょう。
注意
注意:集中すると子どもはどんどん見ている物に近寄っていきます。フックはお子さんの目の高さなので、顔を近づけ過ぎないように声掛けが必要です。
保育園や幼稚園の入園前に覚えておきたい生活習慣。役に立ちましたか?
おうちでの生活習慣を教えるときは、日常の楽しい雰囲気の中で、繰り返しおこなって身につけていく。そして ゆっくりでも丁寧に 物を大切に扱うことを伝える。
自分でできることが増えると 子どもは自信がついて、いろいろなことに挑戦しようという意欲が芽生えます。
新しい場所でも たくさんお友だちができて、笑顔いっぱいの毎日でありますように。みんな がんばれ。