3回目の緊急事態宣言最中の5月から続いたオリンピック、パラリンピックのボランティア活動も2021-9-5のパラリンピックの閉会式をもって終わりました。
2018年の応募から足掛け4年、2020年3月30日にはIOCの臨時理事会で、一年延期が決まり、沢山のボランティア応募者が去って行きました。
森会長の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」の失言で減り、コロナによる緊急事態宣言で更に減り、中止の声も囁かれる中、それでも開催を信じて待ちました。
結果的には、無観客開催という前代未聞の形態となりましたが、やっと、やっと長い旅のゴールにたどり着いた感じです。
活動はオリンピックが始まる2か月前の5月から始まりました。
活動開始は「東京オリンピック・パラリンピックのボランティア始動」で報告。
スタート時は随分長いと思っていましたが、振り返ってみるとアッと言う間でした。
大会期間は忙しかったけれど、仲間にも恵まれ、充実した日々を過ごすことができました。
ここであらためて、競技の開催期間を備忘録として書き留めておきます。
開会式 | 閉会式 | 期間 | |
オリンピック | 2021年7月23日 | 2021年8月8日 | 17日間 |
パラリンピック | 2021年8月24日 | 2021年9月5日 | 13日間 |
組織委員会から頂いたパラリンピックの参加証です。
オリンピックの参加証は「パラリンピック開催(2021/8/24)に向け準備開始:卓球会場」で掲載。
目次
1 活動会場
活動会場は千駄ヶ谷駅の目の前にあるオリンピックスタジアムに隣接した東京体育館でした。
駅からも非常に近い会場で、アクセスの面では随分恵まれていました。
体育館の北側の道路は大会期間中封鎖され、往来ができなくなっていました。
2 競技会場
赤を基調とした会場です。
パラリンピックの大会最終日に、会場の撮影がボランティアに許可されました。
会場の見取り図は、オリンピック時のものです。
大会開始時は、オリンピック時は卓球台が4台、パラリンピック時は8台並んでいました。
決勝に進むにつれて台は減り、オリンピックの決勝では中心に1台となりました。
パラリンピック用の卓球台は中央に脚があり、車いすの選手の競技の邪魔にならないように設計されています。
中国大手の卓球用品メーカー紅双喜 DHS(こうそうきディーエイチエス)の公式球は、大会マークが印刷されています。
3 表彰台
表彰台の側面にもさりげなく大会のシンボルマークの市松模様の透かしが入っています。
これはtテレビ中継では見ることはできません。
表彰台に向かうメダリストのスタンバイマークです。
パラリンピックの台は、車いす用にスロープが作られています。
4 バックヤード
大会関係者が入場するセキュリティゲートです。
サーバに保管された顔写真とカメラの映像の照合をし本人確認を行います。
アクレディテーションカードと呼ばれるRFIDの入ったカードが無いと入場できません。
問題は、競技が進むにつれてセキュリティ強度が上がり、ゲートを通過できないスタッフが出てきたことです。
こんな時は、写真の再撮影を行い、サーバーの写真データの更新を行っていました。
会場に着くと、活動前にまず、ここでチェックインし、食事券と水を貰い、自分の持ち場に行きます。
食堂はこんな感じ、コロナ禍で座席毎のパーティションが設置されていました。
最盛期には300人のボランティアと大会役員、警備が入れ代わり立ち代わり食事をするスペースです。
電子レンジでお弁当を温めてから席に着きます。
食事はこんな感じで、おかずのスパゲッティはいつも同じ。
只なので文句は言えませんが、味がどうのと、言えるものではありませんでした。
途中で飽きて、近隣のレストランへ食べに行くボランティアも多く、たまに外食すると、周りはボランティアさんだらけでした。
食堂の衝立に書かれたボランティアや大会役員の選手に対する応援メッセージです。
バックヤードには軽食を提供するお店もありました。
飲み物は「水(いろはす)」200円、「お茶(綾鷹)」300円。
すぐ外のコンビニで買った方が、数段安い。ここで買う人がいたのでしょうか。
5 オリンピックスタジアム
隣接するオリンピックスタジアムです。
外周にはデコレーションもありましたが、無観客のため、見る人がいないのは残念でした。
こちらは、パラリンピック開催前に撮影したもの。
「スラムダンク」の原作者でもある漫画家の井上雄彦氏の車椅子バスケのマンガ『リアル』の絵が入場ゲートに飾られていました。
夜のオリンピックスタジアムは、夜の東京に映えてとてもきれいです。
パラリンピック閉会式の花火の様子。
これで、ボランティアとしての活動も最後だと思うと感慨深いものがありました。