前回の 健診準備① で持ち物は整っているので、あとはお子さんの体調とご機嫌ですね。
保育園に行っているお子さんは園に事前にお知らせしておきましょう。
目次
1.まずは受付
当日の流れは その自治体によって様々です。
例
A市
① 受付 ② 書類確認と尿の提出 保健師による軽い健診(看護師もあり) ③ 歯科健診 ④ 歯磨きの仕方教室とフッ素塗布(希望者) ⑤ 身体測定 ⑥ 内科健診(医師の診察) ⑦ 健診結果をもとに 保健師との面談・相談 |
B市
① 受付 ② 書類確認と尿の提出 保健師による軽い健診(看護師もあり) ③ 身体測定 ④ 内科健診(医師の診察) ⑤ 歯科健診 ⑥ 歯磨きの仕方教室とフッ素塗布(希望者) ⑦ 食事について(栄養士) ⑦ 健診結果をもとに 保健相談 |
*私がいた自治体では、各待ち時間の間に「親子のふれあい遊びと絵本の選び方・読み方」を取り入れていました。
3ヶ月健診のBOOKスタートにはじまり、6か月、離乳完了期、1歳半健診、2歳児何でも相談、3歳児健診
それぞれの年齢に合わせた興味や発達をお話して、実際に遊んでもらうのです。
「年齢に合わせた絵本の選び方・読み方」については、またの機会に。
あっさりとした(失礼!)自治体では、40分~1時間くらいでサクサク終わる所もありますが、(人数にもよりますしね。)
大体は1時間半~2時間くらいを予定しておいた方が良いです。
*おやつは✖のところが多いですが、水分補給はOK。フッ素塗布後は時間をあけてください。
2.内科健診 お医者様は何診てる?
前回の3歳児健診① に具体的に載せましたが、時間もそんなに取れないので、
先生たちは上手に診察をしていきます。
「お名前は何かな?」「何歳になったの?」と親しみを込めながら、質問した時の反応も診ています。
でも
お昼寝の時間でご機嫌斜めの時もありますし、恥ずかしがり屋の子は 何を聞いてもお母さんに隠れて離れない子もいます。
それもお子さんの個性なので、お母さんはオロオロすることなく、その状態も診てもらいましょう。
【診察ポイント】
始めのあいさつのあと「歩いたり、立ってみて」「ピョンと飛んでみようか」と体全体の機能の成長具合、体幹など姿勢を診たり、ベットに横にさせてから 診察する医師もいて 様々です。
(医師によっては、さりげなく 入室からの様子を見ている方も。)
内容:胸部聴診 頭部触診 頚部触診 腹部触診 外性器視診(ヘルニアや睾丸が下りてきてるかなどチェック) 視覚 聴覚 口腔内視診などなどなかなかじっくりは診察できないので、あとは保健師さんとの面談の中で 事前問診票などから お母さんたちのお話を聞いていきます。
(医師に質問しよう)と思っていたけど、あれよあれよという間に終わってしまった。という話も聞きます。
そんな時は、保健師との保健相談で お話ししましょう。
【ちょっと思い出】
私がいた自治体では、3歳児の運動検査を 理学療法士さんが検査して、そのお手伝いをしていました。
3歳児の粗大運動発達:①手を使わず階段を上る ②両足をそろえて跳ぶ ③足を交互に出して歩く など
いくつか他市も見学しましたが、ここまでやっている市はなかったです。
その後 保育の現場で自分が3歳児クラスを持つ時は この運動を頭に置きながら 発達を促す遊びを取り入れていました。
3.保健相談
面談のスタイルは保健センターの規模や部屋の造りで随分変わってきます。
例
A市 :個別の机に 保健師との対面相談 (机の上には小さな積み木、絵本 おもちゃ 鉛筆でお絵かきなど)これらを使って、積み木や鉛筆書き微細運動、絵本での物の理解力、言語発達をみる。
B市 :中央のマットでお子さんが遊んでいる姿を見ながら 周囲にある椅子に座り 保健師と横並びで相談。こちらは 結構サクサクと相談が進んでいきます。
ここでは 本日受診した 尿検査・健康診査・歯科検査の結果を聞いて、それに対するアドバイスや日頃の子育ての様子、環境、保護者の心身の健康などききます。
相談の内容によっては、栄養士さんや歯科衛生士さんへつないだりすることがあります。
どんな質問も保健師さんは答えてくれますが、「食事なら栄養士さんに もっと突っ込んだことを聞きたい」「歯の○○が気になって」など
せっかくの 専門集団なんですから ドシドシ質問して 仲良くなっちゃいましょう。
*質問したくても そろそろぐずりだす子も多いので、後日 電話相談とかもできます。ぜひ その旨を伝えておくといいですよ。 また 健康相談の中で、ちょっと気になる事を言われると、自分が責められているような気になることありますよね。 でも そこはそんなに気にしないで。スタッフは お母さんたちの味方です。お子さんがより健やかに育つための助言なのです。 早い段階で環境や生活習慣を改善することで、その後のお子さんの発達がグーンと良くなることが多いのです。
それでも・・・・
反対に 気になることを相談して「もう少し 様子を見ましょう」と保健師さんに言われて 納得できないこと・不安が無くならないこと ありますよね。
そんな時は 再度 個別に保健相談を受けてもいいですし、かかりつけ医がいるのなら そこで相談するのもありです。
自治体の発達センターでの相談申し込みもあります。(ただ 2~6か月待ちというところも・・・)
また 最近は子育て支援センターに常駐の保健師・心理士がいる自治体もあります。そちらで じっくりお話を聞いていただく方法もあります。
不安を誰にも言えずに 長い間 心に潜ませておくと 知らず知らずにその不安が大きく影を落としていきます。
ぜひ 早めに信頼できる機関や人に相談して、サポートを受け、少しでも不安を取り除きましょう。
前回にも書きましたが、保健師さんを筆頭に 子育て支援にかかわる職員みんなが お子さんが健やかに育つことを願っています。
そして 必要なサポートをしていきたいと思っています。
お子さん そして お子さんを育てるご家庭の皆さんに 信頼できる方との出会いがありますように。 ぬっぺ/Nuppe