春になるとお出かけしたい気分がわいてくるのですが・・・・。
春の風に乗って やってくるのが花粉たち。
私は以前も書いているのですが、花粉症歴35年超え。
私の花粉症歴についてはこちら「長い!2月末~7月まで春の花粉症・・・そして秋に突入」
スギ・ヒノキ・ハルガヤ・稲・ブタクサ・ヨモギなどなど けっこう色々な種類に反応します。
おとなでも発症すると辛い花粉症。
少しでも子どもの花粉症の発症を遅らせたり、できるだけ症状が楽になるような対策をまとめてみました。
目次
こどもの花粉症
いつごろから?
近年 花粉症を含めアレルギー全般に 子どもの発症率が高くなっている傾向です。
0~4歳の乳幼児でも3.8%、5~9歳で30.1%、10~19歳で49.5%(スギ花粉症有病率)
(参考:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版(改訂第9版))
また ロート製薬が花粉症の子どもの母親500人に調査したところ、85.2%が「自分か夫が花粉症」もしくは「両方ともに花粉症」と答えています。
「妻も夫も花粉症ではない」と答えた人は11.2%でした。(参考:ロート製薬 調査結果https://www.rohto.co.jp/~/media/cojp/files/pdf/news/kafun_1712.pdf)
おとなと違う、こどもの花粉症の困ったところ
【鼻水】
・こどもの鼻水は少しドロドロとして、鼻詰まりを起こしやすい。
・上手に鼻をかめる年齢ならまだいいのですが、鼻がうまくかめずに、鼻をすすって、鼻の粘膜を炎症させ副鼻腔炎を併発して慢性化する。
・凄い勢いで鼻をかむことで耳に圧がかかり鼻水が耳に送られて中耳炎になる。
・鼻の中がかゆいため こすったり・ほじったりして鼻の粘膜を傷つけ 鼻血がでやすくなる。
・鼻のこすり過ぎ、かみ過ぎで小鼻の周りが赤くはれたり、肌荒れを起こす。
・鼻が詰まって 集中力にかけたり、口呼吸で熟睡ができないので睡眠不足を起こし、ぼんやりする。
【目のかゆみ】
・アレルギー性の結膜炎を起こして、充血・目ヤニ・まぶたが腫れる。
・目のかゆみでこすったり、指で目を触り、目が傷ついたり・目にバイ菌が入りほかの病気も併発する。
・目のこすり過ぎにより 目の周囲の皮膚が薄くなり赤く荒れたり、カサカサのしわができたりする。
とくに春は乾燥からアトピーが出やすい時期でもあるので 皮膚のバリア機能が損なわれるとアレルギー反応が強く出て 湿疹や肌荒れがひどくなる。
子どもがくしゃみや鼻水が出ると(風邪かな?)と思って すぐに熱を測ると思います。
発熱していないと安心して、子どもを早めに寝かせたりするくらいで、ついついそのままにして 受診をしないことが多いのではないでしょうか。
両親がもし花粉症やアレルギーがあるのであれば 子どもは症状を上手に伝えられないので 周囲の大人が早めにお医者さんに連れて行ってあげることをお勧めします。
受診するのは何科?
お子さんに花粉症のような症状が見られた時は、小児科・耳鼻科・アレルギー科または 眼科の受診がおすすめです。
どの病院にするかは、お子さんのどのアレルギー症状が強いかで選ぶといいでしょう。
家でできる花粉対策
発症した花粉症の完治はなかなか難しいです。病院で処方されたお薬を適切に使用するのはもちろんですが、少しでも子どもの花粉症の症状が和らぐように家でできることを実践してみましょう。
・気象庁が発表している 住んでいる地域の「今日の花粉飛散情報」をチェック。花粉が多い日は 外出を控える。
・花粉を家に持ち込まないように 外から帰ったら家に入る前に服の花粉をはらう。(春の時期の上着は 極力ツルツルした生地を選びましょう)
・外から帰ったら 手洗い・うがい・洗顔(目を洗うのもいいですよ。)洗顔後は保湿剤などでスキンケアをする。
・洗濯物・お布団の外干しはやめましょう。
・外出時は帽子をかぶりマスクをつけ、目鼻から花粉が体に侵入しないように気をつけましょう。(2歳未満の小さいお子さんは マスクの着用は推奨しません)
・雨上がりのあとの晴れの日、晴れた風の強い日の窓開けは控えめにする。(花粉飛散のピークは1日2回 10~14時、17~19時)
保育園・幼稚園・学校などで 飛び回って活発に動いている子どもたちです。
全部の花粉対策をしていくのは難しいと思うので 完璧は求めずに そのときどき出来る花粉対策をして,少しでもアレルギー症状を和らげてあげたいですね。
赤ちゃんや小さい子のマスクの着用・手洗いについては、コロナ対策と同様ですので、「新型コロナウィルス禍 赤ちゃんをどう守るか。」を読んでくだい。