博覧強記

上野の国立博物館 特別展『国宝 鳥獣戯画のすべて』行ってきました

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新型コロナで緊急事態宣言が再延長になったものの 都内の博物館・美術館・科学館は制限付きで再開されました。

待ちに待った東京国立博物館(トーハク)での「鳥獣戯画展」も再開です。

特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」

本展示会は当初の予定では

2021年4月13日(火)~5月30日(日)までの開催でしたが、1か月ほど休館でしたので、開催期間が延長になっています。

変更後の日程:2021年4月13日(火)~6月20日(日)休館日なし

※ただし、6月14日(月)午前8時30分~午後1時は閉館 ※総合文化展は月曜日休館。

開館時間:午前8時30分~午後8時(最終入場は午後7時)

※ただし、6月14日(月)は午後1時~午後8時開館

会場:東京国区立博物館 平成館

観覧するには 事前予約制(日時指定券)のため 予約券が必要になります。

ひさしぶりのトーハク

前回上野を訪れたのが 昨年の11月 特別展「桃山 天下人の100年」でした。

東京街歩き: 東京国立博物館 特別展「桃山 天下人の100年」

鳥獣戯画展の15時の指定券を持っていたので、14時半ごろにトーハクの門をくぐりました。

森鴎外総長室跡の池を見ながら 平成館へ向かいます。

前回は予約時間少し前に エントランスを入って左側のラウンジで列を作って待ったのですが、今回は平成館の前のテントで時間まで待機です。

15時予約ですと15:00~15:59まで入場可能です。

14時予約の方が 走りながらエントランスに飛び込んでいました。

予約時間になったら入場です。

私たちはいつも ロッカーにカバンや上着を預けて、身軽になって観るので 今回もまずロッカー預けてから受付に行きました。(コインリターン式のロッカーです。100円)

第2会場 鳥獣戯画の断簡や模本。そして高山寺中興の祖、明恵上人

階段を上がるとすぐに第2会場です。

お目当ての動く歩道がある第1会場は 人数を制限しているようで、先に第2会場の見学を促されました。

鳥獣戯画の巻物から切り分けられた断簡が 掛け軸になって展示されています。

動物や人物のいきいきとした動きや表情を楽しめる鳥獣人物戯画はその当時はもちろん、鎌倉時代や江戸時代になっても人気だったようです。

長い巻物はストーリーを楽しみながら 特別な人だけがゆっくりめでるていたのでしょうが、欲しがる人も多かったようで、分割され 現物が無い場面もあります。

しかし 絵心のある画家たちが模倣をして描き残しているので 欠けた場面が埋められていきます。

様々な人たちが描いた「鳥獣戯画」上手いものもあれば、ちょっと味わい深いものもあり その違いが楽しめます。

「あぁ 本物じゃないのか」と素通りせず じっくりと観てほしい展示です。

【高山寺 明恵上人】

あわせて鳥獣戯画を所有している高山寺中興の祖・明恵上人の展示もありました。

(あぁ こんなお方だったんだなぁ)とおもわせる凄く素敵なお姿です。 

修行で右耳を切ったそうです。この坐像もその右耳が表現されています。

最高にかわいいワンちゃんです。じっくり眺めているとしっぽを振りそうです。

第1会場 国宝「鳥獣戯画 甲乙丙丁 全4巻」

「鳥獣戯画」は甲乙巻平安時代末期に、丙丁巻鎌倉時代に描かれたものといわれています。

ただ 最近の研究で、丙巻が「相剥ぎ(あいへぎ)」と呼ばれる方法で、「人物戯画と動物戯画」が紙の裏表に描かれているということが判明。

人物戯画は平安時代に描かれた可能性が高く、「もしかしたら 甲巻より古いのではないか」と研究が進められています。

これが証明されれば 大発見ですよね。作者については 作風や線描写が異なり、たくさんの絵師の手で描かれたのではないかといわれています。

鳥獣戯画 甲巻

「鳥獣戯画といえば これ」と思い浮かべるうさぎや猿 蛙が登場する一番人気の甲巻です。

高山寺所蔵の「鳥獣戯画」4巻のうち最も有名な甲巻は、もとは2巻であったが伝来するうちに損傷し欠けてしまい、残存部分をつなげて1巻にまとめたものといわれています。

抜けている部分の断間は何点かみつかっていて、東博も所蔵しています。

この場面は 模本でもたくさん描かれていて、観た人が「おもしろい」と思ったのが伝わります。

動く歩道はとてもゆっくりなので ソーシャルディスタンスをとりながら じっくり見学することができました。

鳥獣戯画 乙巻

動く歩道を降りると 広い展示場に乙・丙・丁巻が展示されていて、好きな所から並んでみていきました。

乙巻の動物たちは擬人化しておらず、写実的に描かれています。

また 昔は日本にはいなかった ヒョウや象や虎、また空想上の動物 獅子や龍や麒麟、獏などもいます。

右側の空想上の動物 霊亀(玄武)は楽しく駆け回っています。亀・・・とは違いますよね。

鳥獣戯画 丙巻

丙巻はあまり知られていない「その時代の人々が遊んでいる様子」をたのしく描いていて イチオシです。

将棋やすごろく 耳にひもをかけて引っ張る耳ひきなどとても面白いです。

なかでも にらめっこをする「目比べ」の表情は 必見です。

後半は再び 動物たちが擬人化されていて、お祭りをして牛車をひいたり、イノシシに乗っていたり。楽しいものばかりでした。

鳥獣戯画 丁巻

丁巻は人物が中心です。曲芸をしたり、僧が法会をしたり、木遣りの様子など いきいきと描かれています。

この丁巻の面白いところが、「甲巻で擬人化された動物たちの様子を 人間が同じように行っている」絵になっています。

気になる人はもう1度 第一会場入り口に向かって、動く歩道に乗って甲巻を確かめてください。 あっ 第2会場の模本でも十分見られますね。

絶対見てほしい。エントランス横の8K映像

ぐるっと鳥獣戯画を堪能して、お土産も買った後はぜひ1階のラウンジものぞいてください。

8Kの超高精細映像の鳥獣戯画を観ることができます。

① 驚きの技 巧みな仕掛け(3分)

② 失われたピース(5分)

③ 謎の国宝 鳥獣戯画 ~カエル探偵の名推理~(5分)

この中で面白かったのが、③ カエル探偵の名推理です。

甲巻を観ていると気になる絵「ひっくり返る かえると覗き込むうさぎ」の部分があります。

「蛙はなぜひっくり返っているのか」を絵の中のカエルが探偵になってピョコンと飛び出し 真実を解き明かしていきます。

とても面白いので、行く予定の方はぜひ観てください。

夕日が照らす平成館を後にして 歩いていると、池の前で係員さんたちが棒をもって水の中を探っています。

(何か落とし物でも・・・)と思いながら 聞いてみると、蛇が目撃されたとか。

「鳥獣戯画展ですからね。誘われてきたのかな。」と。

「最後に蛇が出てきて終わり」というのも 鳥獣戯画展のしめくくりにピッタリな出来事でした。

おとなの塗り絵 東京国立博物館のぬりえシート 遊べます

尚、文中の画像は、東京国立博物館のH/Pのものを使用しています。

Nuppe

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