花巻は宮沢賢治の生まれ故郷です。
今は東北新幹線で、東京からは3時間程度で行けますが、新幹線の無いころは12時間もかかったそうです。
直木賞を受賞した門井慶喜の「銀河鉄道の父」を読み、実際に賢治の育った山に囲まれた地元を見てみたくなり行って来ました。
目次
花巻温泉
【花巻温泉】
1923年 創始者 金田一国士が台温泉から引湯して開業しました。
泉質は単純温泉。柔らかな湯で神経痛・筋肉痛・美肌に効果があるようです。
ココ花巻温泉は宮沢賢治の作品「谷川」の舞台となる場所。「イーハトーブの風景地」のひとつ 釜淵の滝があります。
広大で自然豊かな敷地内には4つのホテル・旅館があり、皇室ゆかりの宿として、昭和天皇皇后両陛下や平成天皇、現天皇陛下も皇太子時代にご宿泊されています。
また この敷地内にあるバラ園は宮沢賢治が設計した「南斜花壇」の跡であり、賢治が設計した日時計花壇が今もあります。
宿泊したのは花巻温泉の一つ「ホテル紅葉館」
並んで立っている「ホテル花巻」「ホテル千秋閣」とは同系列なので、温泉はどこでも入浴可能。行き来も自由です。
ホテルの部屋から見える建物は、現在は使われていませんが、ここは「松雲閣 別館」として建設され、こちらに昭和天皇皇后陛下がご宿泊され、そのほかにも 高橋是清をはじめ様々な著名人が利用しました。
ホテル紅葉館のホールです。
こんなフォトジェニックなブースがありました。
【食事】
紅葉館宿泊でしたが、1日目の夕食2日目の朝食は、お隣りホテル花巻の「さくらダイニング」、2日目夕食、3日目朝食は紅葉館の「紅葉ダイニング」でした。
コロナ禍で宿泊者数によって場所を変えているのでしょう。
食事のスタイルはビュッフェですが、コロナ禍なので、食べ物をとりに行くときはビニール手袋とマスクは必須です。料理はほとんど小鉢などによそってあります。(ごはんやスープ、ソフトドリンクは自分でよそいました。)
アルコール類はテーブルで頼まずに、自分でカウンターに頼んで運んでくると50円引きとなって、お得です。
【温泉】
・3つのホテルの温泉に入れるということで、1日目は 館内を連絡通路で渡り歩きながら一番離れたホテル千秋閣の大浴場へ行きました。ここは地下にあるので、広い温泉でしたが、露天風呂が無くてちょっと残念。
けっこう部屋から歩いてきたので、明日の朝は(泊まっている紅葉館の大浴場に行こう)と思いました。
・紅葉館にある大浴場「紅葉の湯」ここも地下ではあるのですが、岩の露天風呂があり気持ちよかったです。大浴場の入り口横に本格的なフィットネスルームがあり、宿泊者は無料で利用が出来ます。大浴場はここが一番おすすめです。
・2日目の夜に入ったホテル花巻の大浴場「花巻の湯」。ここは2階にあるのですが、ヒノキの露天風呂もあり解放感があって気持ちが良いです。サウナもあり、アメニティーも揃っています。様々な設備があるスーパー温泉に慣れている方には 少し物足りない印象かも。
3つの大浴場とも 柔らかいお湯にゆっくり使って日頃の疲れをとるには十分心地よい温泉なので、ゆったりと楽しんで欲しいです。
花巻温泉周辺
泊まったホテル紅葉館、そしてその姉妹ホテルのホテル花巻、ホテル千秋閣。ちょっとリッチな佳松園の周辺は見どころがいっぱいです。
まず向かったのが宮沢賢治の作品「台川」にも出てくるという「谷淵の滝」
遊歩道があるので降りていくと、「クマ出没」の看板が。
谷を下って川に沿って歩いて行くと、お釜を裏返したようなもっこりとした滝が見えてきました。
「石っこ賢さん」と呼ばれたくらい石が好きだった宮沢賢治は、農学校の生徒を連れて この滝に来ては周囲の地形や岩石などを調べていたようです。
帰りはつり橋を渡って佳松園裏に出て、ぐるっと一回り。この後はバラ園にある宮沢賢治の設計した日時計花壇に向かいました。
花巻農学校の教師をしていた宮沢賢治が、教え子の依頼で設計や庭作りをした南斜花壇の跡地。バラは綺麗な時期が過ぎていました。残念!
バラも咲いていないし、噴水も止まっていました。花巻温泉のバラ園は6000株の様々なバラが咲き誇るようなので、次に訪れる時は絶対にバラが咲いていて、紅葉も真っ盛りを狙います。
2泊3日の花巻温泉 無料のバスの送迎時間が迫っていて、温泉入り口のパン屋に寄れなかったのがちょっと心残りでしたが、持ってきた防寒具は出番なく、そこそこ天気も良くて気持ちの良い旅となりました。
今度花巻を訪れる時は1200年前に発見された古い歴史の台温泉に行ってみたいと思います。昔ながらの湯治で自炊の旅館もあるというけど 私は地元の食材を使った美味しい郷土料理が食べたいです。
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