昔、塩原の温泉街をすっぽりと覆いつくす古塩原湖がありました。
この湖の謎を知りたくて「木の葉化石館」を訪れました。
「木の葉化石」は今から数十万年前、第四紀更新世中期に現在の塩原の温泉街付近にあった古塩原湖に堆積した地層の中に含まれる化石です。
古塩原湖は塩原の南側に位置する高原火山の活動に伴って形成された湖です。
化石館の人の説明では、この湖は、昔は火山の堰止湖と言われていましたが、現在ではカルデラ湖の範疇に入るということでした。
塩原の南には高原山(たかはらやま)があります。
古塩原湖が高原山のカルデラ湖だということは、昔のカルデラはとんでもなく巨大なもので、高原山が隆起したために円の形が崩れてしまったのかと思います。
塩原温泉の源はこの活火山から来ています。
溶岩台地の説明は、近くの源三窟の中に説明書きがありました。
木の葉化石館には、昔の湖に堆積した地層が露頭し、そこから百数十種類の植物の他、昆虫、魚、カエル、ネズミなど多数の化石が出てきます。
これらは葉の葉脈は細かなところまでわかったり、動物の体毛が残されていたりするなど、化石としては保存がよいものが多いです。
展示室の中は、化石で一杯です。
カエルの化石です。
これから後の展示は、塩原湖成層から出土されたものではないです。
世界各地から集められた化石や珍しい石が展示されています。
展示としては、こんなもんです。
何と言っても、この化石館のメイン展示は、屋外の地層にあるようです。
館内は説明など一切ないので、地質に興味がないと ふ~ん で終わってしまいそうな展示ですね。(笑)
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