2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観ていて、ドラマの舞台である韮山を中心に(北条氏ゆかりの地を散策しよう)と思い伊豆長岡温泉に宿をとりました。
目次
伊豆長岡 古奈温泉
狩野川を挟んで韮山駅や伊豆長岡駅の向かい側にあるのが伊豆長岡 古奈温泉です。
古奈温泉ものがたり
約1300年の歴史を持つ伊豆長岡の古奈温泉は、修善寺温泉、伊豆山の走り湯とともに伊豆三古湯と呼ばれる薬効高い至上の湯です。
平安・鎌倉時代にさかのぼり、弘法大使が伊豆を訪れた頃の発祥といわれ、源頼朝が伊豆に流された時、
この温泉を気に入り、度々入浴したという歴史ある温泉です。
「伊豆長岡温泉」はこの古奈地区と源氏山を挟み 明治40年に温泉が発見された西側の長岡地区と合わせて、温泉場として発展しました。
江戸時代には参勤交代の三島宿にも近く、江戸幕府の代官を世襲した旧韮山町(伊豆の国市)の江川家で造られた「江川酒(えがわざけ)」が人気になり、
古奈温泉に多くの殿様が立ち寄って温泉&お酒を楽しんだようです。
明治からは怪我に効く温泉と評判になり、明治末期には駿豆鉄道(現在は伊豆箱根鉄道)が敷設され、旅館も増えにぎわいました。
泉質
アルカリ性単純温泉
「古奈(こな)」とは伊豆の先住民アイヌ人の言葉で「熱い水」という意味であるともいわれます。
「飲める温泉」「美人の湯」としても知られ、多様な効能と豊富な湯量で人気があります。
伊豆長岡温泉 湯治場 弘法の湯本店
今回宿泊したのは古奈温泉地域の「弘法の湯 本店」
岩盤浴・サウナ・露天風呂など温泉好きにはたまらない温浴施設が充実しています。
温泉吐湯口の下に北投石があり、北投石からお湯の中にラジウムが溶けだし、浴室内空気にも気化したラドンが充満します。
吐湯口から出ているお湯は循環を一切させていない、源泉かけ流しの薬石ラドン温泉です。
いろいろな宿泊プランがあったのですが、湯治食のプランを選んでみました。
「天然ラジウム薬石岩盤浴入浴料込★温泉と食事で心と体を整える1泊2食(湯治食)付プラン」
行ってみて知ったのですが、日帰りの方が多いようで、駐車場は何か所もありました。
バスの巡回ルートにも入っています。
館内は少々レトロで、迷路のような施設です。
部屋に案内していただく前に しっかり館内の温泉・岩盤浴の場所、時間帯、食事場所など案内してくれます。
【館内】
男性専用の岩盤浴はありませんが、女性専用はあります。
男女兼用の岩盤浴はとても広く、温度も高低があります。
ボタン付きの浴衣は着替え放題なので、岩盤浴をしたあと汗だくの浴衣は着替えて、食事や休憩室で休むことができます。
岩盤浴でしっかり汗をかき、露天風呂にゆったりつかって温泉を楽しみました。
日帰りのお客さんには個別にロッカーのカギが渡されているようです。
宿泊者はお部屋にお風呂用の買い物かごがあるので、タオルや着替えをそこに入れて風呂場へ持って行きます。
【お部屋】
お部屋はとてもシンプル。湯治場という感じです。
障子を開けると・・・民家が立ち並んでいました。
お茶うけに出ていた「おからのお菓子」が歯ごたえもあり美味しかったので、売店で買って帰りました。
ペットボトルのお水がおいてあるので、岩盤浴の水分補給もバッチリです。
無くなったら 館内のあちこちに給水スポットがあるので そちらで補給します。
館内で履けるように草履が準備してあります。
軽くて気持ちの良い履き心地です。
こちらは持って帰ってもいいということで お土産にいただいて帰りました。
【食事】
お食事は日帰りの方と同じ食堂「空海」でいただきます。
食事つきの宿泊者には、酵素ドリンクや体に良い野菜ジュース、コーヒーが飲み放題です。
夜いただいた「湯治食」はこちら
白米・玄米のご飯を選べます。お風呂上りだったので、ビールもいただきながらの夕飯だったので 丁度いいボリュウムでした。
朝食時もジュース&コーヒーをしっかりいただきました。
もちろん 朝食前に朝風呂に入りました。
お風呂上りにお庭を散策。
春には枝垂桜がきれいでしょうね。
【日帰り用 休憩場所】
電子レンジや自販機があります。
朝風呂の後 マッサージチェアーにかかりました。(無料)
館内が複雑で、はじめは迷子になりそうでしたが、慣れるとくつろげる温浴施設でした。
古奈湯元公園
弘法の湯の駐車場近くに「よりともの足湯」があります。
少し熱めのお湯です。観光客や地元の方々が足湯を楽しむ憩いの場になっています。
夕方に到着した時は大勢の方々がいたので、朝一番に写真を撮りに行きましたが、1番にはなれませんでした。
狩野川沿いにあり芝生公園になっています。
足つぼマッサージもできます。痛そうですけど・・・。
北条ゆかりの史跡や韮山反射炉、江川邸がほど近くにある伊豆長岡温泉。
旅の拠点として利用するのにおすすめですよ。