江ノ電の旅 第3弾です。
「鎌倉殿の13人」関連の歴史スポット巡りが主な目的なので、本来、長谷寺と大仏は立ち寄るつもりではなかったのですが、江ノ電の一日乗車券(長谷寺の拝観券付き)を購入したので、20数年ぶりにこの鎌倉旅行定番の観光スポットに立ち寄りました。
目次
1 長谷寺
日曜日の長谷寺は観光客で一杯です。
本尊の十一面観音像は日本最大級の木造の仏像です。
寺伝によると、開山の徳道上人が大和国(奈良県)初瀬の山中で見つけた樟の巨大な霊木から、二体の観音像が造られました。
一体は大和長谷寺の観音像となり、残る一体が衆生済度の願いが込められ海に流されたといいます。その後、三浦半島の長井浦(現在の初声あたり)に流れ着いた観音像を遷し、建立されたのが長谷寺です。
境内の見晴台からは鎌倉の海が一望でき、また、二千株を超えるアジサイをはじめ、四季折々の花木を楽しめます。
木造としては日本最大級の十一面観音が安置されている観音堂です。
桜が満開の季節に立ち寄りました。
観音堂の出口に据えられた観音様です。
謂れは分かりませんが、金ピカに光る像が気になりましたので撮影しました。
見晴らし台から見える由比ヶ浜のパノラマ写真です。
長谷寺のこの場所からの絶景は有名です。
寺では、長谷観音の1300年特別参拝を行っていました。
特別料金(1000円)を払うと「御足参り」と言って足に触れることができます。
もっとも、時節柄、記念授与品の手拭いを足に被せてとのことなので、直接はダメみたいでした。。
輪蔵とマニ車をくるくると回すだけで、仏教の経典を読んだり、唱えたりするのと同じだとの事です。
そんな都合の良いものがあるか! と思いますが、色々な寺にあるのを見ますよね。
庭園です。
四季折々で見どころの花がありますが、今回は桜と木瓜です。
木瓜(ボケ)はこれです。
弁天窟の入口です。
中はこんな感じ。
長谷寺はここまでです。
2 日蓮聖人立正安国論進献霊跡
長谷寺から、大仏に向かいますが、途中で日蓮宗・光則寺に至る参道に立ち寄り撮影したものです。
文応元年(1260)、日蓮上人が「立正安国論」を幕府に差し出した場所としての記念碑です。
よくドラマで、日蓮が鎌倉で辻立ちしている映像を見ますが、こんなところに、日蓮の痕跡がありました。
1271年(文永8年)9月12日、日蓮は、平頼綱(北条時宗の執事)によって捕えられ、10月10日、佐渡流罪となりました。
これを龍ノ口法難と呼びます。
龍ノ口の法難で、日蓮と共に捕らえられた弟子の日郎は、光則寺の土牢(当時は宿屋光則の邸宅の土牢)に幽閉されました。
3 長谷の大仏
正式には、高徳院(こうとくいん)の阿弥陀如来坐像です。
山門では仁王像がお出迎えしてくれます。
桜の季節の大仏さんは、とても賑やかでした。
猫背なのは当時大陸の宗のデザインを取り入れたからではないかと言われています。
大仏は宋銭を溶かして材料としました。
大仏さんを見ると鎌倉に来た! と言う気になりますね。
しかしこんなにも有名なのに建立の目的がよく分かってない事。
1252年(建長4年)、今までの木造の大仏に代わって、新たに青銅製の大仏の鋳造が始められ、完成年が不明な事など、知らないことが多いのも大仏のミステリーになっています。
当初は大仏殿に安置されていましたが、1495年(明応4年)の「明応の大地震」による津波で流され(異説あり)、以降露座となっています。
前回訪れた時は、大仏の体中に入りましたが、今回はそのお姿だけ見て帰りました。
さて次の第四弾は、和田塚と畠山重保の墓塔です。
江ノ電の旅シリーズは以下です。
江ノ電一日乗車券で「鎌倉殿の13人」の旅#2 極楽寺・成就院