赤ちゃんのいるご家庭は、夏の暑い日は出来るだけ おうちで過ごすのが一番ですが、どうしてもはずせない用事や買い物もありますよね。
暑い夏の日 赤ちゃんとのお出かけは心配が多くなりますが、少しでも快適に過ごせるように
夏の注意ポイント「暑さと紫外線」の対策をして、元気に夏を乗り切りましょう。
目次
1.夏のおでかけ 準備
夏と言えば7月8月だったのは 昔の感覚で、最近は5~6月でも30度を超える真夏日が増えてきました。
涼しいといわれる北海道でも6月に30度近くまで気温の上がる日があるようです。
夏の一日の最高気温を表す言葉も35度を超える日が増えたので 2007年に気象庁が改正しています。
一日の最高気温 25度以上 | 夏日 |
一日の最高気温 30度以上 | 真夏日 |
一日の最高気温 35度以上 | 猛暑日 (2007/4 予報用語 改正) |
1-1 夏のおさんぽ おすすめの時間帯
お日様が高くなっていくにつれ 気温も紫外線も上昇します。
お母さんも赤ちゃんも 気分転換や運動のために外気を浴びるのも大切なこと。
お買い物や図書館でちょっと涼むなど 無理のない目的をつくってお散歩してみましょう。
おすすめは まだ朝の涼しさが残る 早朝 8~10時頃 と 日がかげりだす 夕方 5時頃
ただし これは目安ですので、住んでいる地域の気候やその日の気温や湿度
そして もちろん赤ちゃんの体調を一番に考えて判断してください。
(体感温度)については、「赤ちゃんとの生活 夏の過ごし方 2」~ お部屋での暑さ対策 で書いていますので 読んでください。
また
昔は日焼け止めを塗ることなど無く、「誰が一番 よく日焼けしたか」と競い合ったものです。
しかし 最近は紫外線を強く浴びることで、皮膚がんや白内障になりやすいことが分かってきました。
赤ちゃんの皮膚は薄くて、デリケート 大人の1/2の薄さです。
紫外線のダメージも大きいので、お母さんの日焼け対策と共に、赤ちゃんの肌対策もしっかりとしていきましょう。
気象庁でもUVインデックス(UV指数)を活用した紫外線情報を発表して、紫外線対策の実施を推奨しています。
環境省の出している「紫外線マニュアル」は子どもにも分かり易いように書いてあるので 詳しく知りたい方は一読を。
1-2 外出時の服装・日よけ
*服装
外出する際の服装は 肩を出さないで、汗をすう袖付きのものが良いでしょう。
半袖やUVカット・虫よけ対策にもなるベビー用のラッシュガードやポンチョもあります。
「ちょっとそこまで」と言う時も ハンカチや水分と共に 着替えも持参しましょう。
*帽子などの日よけの利用
・帽子はあるとよいです。
あんよのお子さんは、意外に首の後ろが日焼けするので、全体につばのあるものや首あたりに日よけの布がついている帽子がおすすめです。
・抱っこでのお出かけの時は お母さんが日傘を差したり、UVケープを利用するとよいでしょう。
・ベビーカー利用はとても手軽ですが、地面の照り返しは強く、かなり暑くなります。
(気温30度で プラス10度前後 高くなる)
利用の際は、ベビーカーの日よけを用いましょう。
とくに背中に熱がこもりやすいので、背汗を吸うタオルや汗取りパットやベビーカー用の保冷シートもおすすめです。
1-3 UVクリームについて
・最近 ベビー用のUVクリームの種類も多く発売されています。
はじめて使う商品は、赤ちゃんの腕の内側に少量塗って、肌トラブルが起きないかテストしましょう。
お友だちの赤ちゃんが使っているからと 安易に借りて塗ったりするのはやめてください。
・赤ちゃんの皮膚はデリケートです。
購入の際は 成分表を確かめて、防腐剤や化学物質、アルコールなどの入っていない 無香料・無着色のものや オーガニック製品など低刺激の品を選ぶとよいでしょう。
SPFやPAの数値が高いものは、肌への負担も大きいです。
普段のお散歩ならSPF10~20程度で十分です。PA++までがいいです。
・虫に刺されたり、肌トラブルのある時は UVクリームの利用を控えて、服装や日よけなどで代用することをおすすめします。
・おうちに帰ったら 赤ちゃんの肌は、日焼け止めに外のほこりや汚れがついていますので、なるべく早く落としてあげましょう。
ほとんどの赤ちゃんUVクリームはぬるま湯で洗い流せます。首や足のつけ根など 洗いにくい部分はコットンやガーゼにお湯を浸してふき取りましょう。
・ウォータープルーフは汗でも落ちにくく・塗り直しが少なくて便利ですが、清潔にする時もなかなか落ちません。
購入する際に
クレンジング不要 石鹸で落とせる など表記があるものを選ぶといいでしょう。
できるだけ日頃から使っているUVクリームを2時間おきくらいに塗りなおして、上着など日よけの工夫で乗り切るといいですね。
2 遠出のお出かけ・帰省
2-1 赤ちゃん連れの長期旅行・帰省の時期
夏は長期のお休みが取りやすく、遠出の旅行計画や帰省を考えているご家庭もいるでしょう。
赤ちゃんのお出かけ適正月齢などはありませんが、ひろばに遊びに来るお母さんたちのお話を聞くと、
・帰省は 3~4か月頃の首が座ってから。
・旅行は 5~7か月頃~で、お座りが出来てから という方が多かったです。
赤ちゃんの負担も大きいですが、赤ちゃんを連れて出かけるお父さん・お母さんも相当 疲れます。
仕事の都合もあると思いますが、旅行や帰省はできるだけ 人出の少ない時期や時間帯を選びましょう。
お出かけのプランは赤ちゃん優先で考えて、行き先までの道中や宿泊先におむつ替えや水分補給ができる休憩場所があるかどうかなど、事前に調べておくことが大切です。
移動手段は目的先の場所やサービスなどを考慮した上で決めるとよいでしょう。
最近は赤ちゃんプランが充実しているホテルや旅館が多数あります。
オムツやおもちゃがお部屋に置いてあったり、お食事に離乳食・ベビーフードがメニューにあるお宿も。
案外困るのが オムツの処理。
ふつうの旅館でも オムツ用のごみ箱があるだけで、とても助かりますよ。(事前に確認してみましょう)
注意
赤ちゃんに無理をさせないように 余裕のある計画をたてましょう。
旅先は日頃 過ごしている場所ではありません。
赤ちゃんの体調が悪いときは、予定を変更する勇気を持ちましょう。
保険証・母子手帳は必ず持って歩きましょう。
・赤ちゃんと温泉
旅行を計画して、真っ先に「大きなお風呂にゆっくりつかりたい!」というお父さん・お母さん 多いのではないでしょうか。
繰り返し言っていますが、赤ちゃんの皮膚は薄くてデリケート。
刺激の強い泉質は避けて、お湯の優しい単純泉がいいでしょう。
また 温泉の温度が熱めなことが多いので 気をつけましょう。
ただ 皮膚と泉質の相性はお子さんそれぞれなので、できれば 貸し出しのベビーバスにお湯をはって入れたり、
お部屋にあるバスタブでシャワーを浴びることをお勧めします。
・赤ちゃんと海
海のにおいや波の音 砂や水の感触 赤ちゃんの五感を刺激するものがいっぱいですね。
しかし 赤ちゃんの夏の海辺での日光浴は、日差しの照り返しが強く、体への負担が大きいです。
海水浴を体験させたいのであれば、朝・夕の日差しが柔らかい時間帯をおすすめします。
水際に座って砂あそびをしたり、おとなと一緒に海水につかるのもいいでしょう。
*赤ちゃんがお砂を口に入れたり、水を飲まないように 十分気をつけて遊んであげてください。
2-2 自動車でのお出かけ 車内の暑さについて
自動車でのお出かけは、お泊り準備と赤ちゃん用品など荷物が多い子育て家庭には、とても移動が楽になり助かります。
長距離の移動でも、サービスエリアや道の駅などで赤ちゃんのおむつ替えや授乳ができ、休憩をはさみながら スケジュールを組めます。
便利な自動車でのお出かけですが、 夏は炎天下の駐車場に置いておくとすぐに車内が暑くなりますよね。
おとなでも 車内に入るのに気合が必要です。
JAFの実験では、気温35度で、車内は50度を超えるまでに上昇していました。
2-3 赤ちゃんのチャイルドシート
チャイルドシートは、ねんね用・お座り用どちらもあるので、自分のお子さんに合ったものを選びましょう。
・車内のエアコンが効いていても ベビーカー同様 シートの背が当たっている部分はとても蒸れます。
接触冷感タイプのシートや保冷材を入れるポケット付きシートをつけて対応している家庭が多いようです。
最近は背中のムレを軽減されたチャイルドシートもあるようです。
・窓からの日差しも要注意です。
窓にサンシェードを貼って、直接の日差しもブロックしましょう。
また
車を離れる時 少しでもチャイルドシートが暑くならないように、タオルやカバーをかけるのも有効です。
*チャイルドシートの金具がとても熱くなり、太ももに火傷をする事例があります。
シートにかぶせていたタオルを利用して、留め具と太ももの間に入れると 熱さが緩和されます。
もちろん 車内に赤ちゃんだけを残して 車を離れるのは厳禁ですよ!!
*夏のお出かけ 元気に過ごすために、やはり大切なのは 水分補給です。
「知っておくと役立つ!赤ちゃんとの生活 夏の過ごし方 1」 ~ 赤ちゃんの水分補給について ~
お出かけ前に ご覧ください。
せっかくの赤ちゃんとの家族旅行です。
十分に準備してシミユレーションをしておけば大丈夫!!
いっぱい 楽しんできてくださいね。
家族みんなが笑顔で元気に過ごすことが、赤ちゃんにとっての心の栄養ですよ。 ぬっぺ/Nuppe