会社退職後の自動車保険の見直しをしてみました。
「ネット型」契約であれば、年齢と年間の走行距離によっては保険料の大幅な減額が可能となります。
サービスも紙面比較では遜色ない様に見えます。
自分の現行の「代理店型」の保険と近似条件で「ネット型」の保険を見積もった結果を下記に示します。それぞれの会社ごとに見積もり結果は若干異なりますが、私の場合は概算で6割程度の価格で更新が可能でした。
見積もりの基本条件
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- 自動車保険「ネット型」と「代理店型」
- 車種 マツダ プレマシー CREW
- 初年度登録 平成19年11月
- 主な運転者の年齢 61歳
- 主たる目的 日常・レジャー(主に家庭用)
- 免許証の色 ゴールド
- 年間走行距離 3000km以下 (現行の保険では距離に対する条件設定がありません。)
- 家族限定 夫婦限定
- ファミリーバイク特約 あり
保険会社名 | 年間保険料(円) | 本年度費用に対する割合 |
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現契約会社 東京海上日動 | 55,800 | 0.97 |
現契約会社で同条件での更新時 | 57,800 | 1 |
セゾン自動車火災保険株式会社
(おとなの自動車保険) |
32,440
|
0.56 |
イーデザイン損害保険株式会社 | 36,190 | 0.63 |
三井ダイレクト損害保険株式会社 | 33,370 | 0.58 |
アクサ損害保険株式会社 | 32,590 | 0.56 |
ソニー損害保険株式会社 | 36,280 | 0.63 |
チューリッヒ保険会社 | 29,770 | 0.52 |
会社在職中の自動車保険は何の迷いもなく、元会社の系列保険会社を自動継続していました。
窓口が社内にあり、受付の人は保険会社に出向した元社員という環境。しかも「団体契約だから、掛け金は安い」と言われて、何の迷いもなく38年間毎年毎年継続手続きをとっていたし、周りの同僚を見てもそれが当然と思い込んでいました。
当然、保険会社を変更するなんて思いもしませんでした。
車を変えた時や、家族内で変更があった時の手続きを仕事の合間に行い、年一回の更新も忘れていれば、社内電話で、「お忘れではないでしょうか」と丁寧にフォローしてくれる本当に便利な保険会社だったのです。
そんな気持ちが変わったのは、定年後も同じ保険会社から恒例の更新手続き封筒が届き、金額を見た妻が放ったひとこと、「結構払っているね」。 その時はまだ、どこもこんなもんかと思っていました。
試しに、ネットでネット保険各社の見積もりを比較してみました。
「お車について」→「保険内容について」→「運転する方について」までは何とか入力しましたが、「ご契約者について」の項で、自分の名前と住所を入力する画面に移動したため、ここで一旦中止。
ちょっと見積もりが見てみたいだけなので、自分の名前や住所を渡すのは予想外。この時点でも、保険会社を変える気持ちは全くありませんでした。
他のサイトでも同じことをしましたが、そこでもやはり名前と住所を入れないと見積もってくれないようだったので、かなり躊躇しましたが入力し送信。結果は即、表示されました。
な、な、なんと2万円以上安い。
えっ、えっ、えっ会社の団体保険って安いんじゃなかったの。その時の見積もり一覧が前記の表です。
この時点で長年連れ添った保険会社を変更する覚悟をしました。
私のばあいは、走行距離が極端に少ないことが保険料の安さにつながっているようなので、当たり前ですが、条件が異なると結果もまた異なります。
見積もりが完了すると各保険会社からメールで案内が来るのと同時に、2、3日すると実際のDMも送付されて来ます。
見積もった内容については、各社のサイトから確認でき、オプションに対しても、つける、つけないで、画面上で値段が確認できるので、損得を自分で考えながら決定することができます。
自身で各社の内容を比較した結果
最終的には、「セゾン自動車火災保険」のものを選びました、理由は以下です。
・保険料が比較的安い
・損害保険ジャパン日本興亜とも連携し事故対応サービスを行う体制となっていること
・運転者の範囲を「本人・夫婦限定」としても、別居の子どもも年齢に関係なく範囲に含まれること
バイク特約は結構高いことが分かったので、別居のいい大人になった子供に外してもよいかどうか打診しましたが、自分で任意保険は何も入ってないとのことで、この特約はやむなく付けることにしました。
年間の走行距離については3000km以下で申告しましたが、超えた場合はどうなるのかをオペレータに確認しました。初年度は自己申告どおりで、多少超えても特に申告をする必要はないようです。しかしながら今回、積算走行距離を申告しましたので、来年以降は一年間の走行距離がでます。それをもとに次年度の保険条件を決めるとのことでした。.
「ネット型」の保険が安い理由がどこにあるのかというと、
・あたりまえですが人件費
・走行距離によって保険料区分があるため、都市部に住み、通勤は公共の交通機関を使っている会社員には有利
・事故率の低い、40代、50代に契約者が多い
ということになります。
逆に、「代理店型」では、事故率の低い契約者が「ネット型」に流れることで、台所事情が厳しくなり、前年に事故が全くなくても契約金が毎年高くなる傾向になってきているように思われます。
以上、保険料ベースで記述しましたが、事故対応のサービスについては現時点で明確には分かりません。ちょくちょく事故を起こしているのであれば分かるのかもしれませんが、他車とぶつかってお世話になったのは30年程前のことで、現行の保険会社のサービスすら分かっていません。
ただ、どこの保険会社と契約しても、ネットで見る評判からは良し悪しは読み取ることができませんでした。
ひとつ言えることは、どこの保険会社であっても、あたった担当が悪いとスムーズに事故処理が進まなくなります。こればかりは運と言えるかもしれません。こんな時「代理店型」であれば、直接文句を担当者や担当者の上司にぶつけられるのかもしれませんが、「ネット型」では電話の向こうのオペレータに向かって話をしなくてはならないので、いらいらは募るかも知れません。
しかし、現実的に事故に出会う確率はかなり低いので、起きてない未来のことをあれこれと考えるよりも、目先の保険料を考えた方が良いと思います。