2~3歳になると、身近にいる【お父さんやお母さんになったり、保育園の先生になったつもり】でまねっこ遊びを楽しむ姿を見せてくれることがあります。
お父さんになって車のエンジンをかけてお仕事に行くまねをしたり、お母さんのようにお料理しながら「ケータイ鳴ってる」と上手にスワイプしたり。
保育園や幼稚園に通ってる子は 名前を呼んで出席をとったり。かわいいですよね。
子どもは大人の行動をよく見て、その真似をしながら 身近にあるいろいろな生活習慣を身につけていきます。
遊びの中で信頼する大人の真似をすることで、自分の生きている社会のいろいろな役割や働き・しくみを疑似体験して覚えていくのです。
まねっこ大好きで 褒められることが無条件にうれしいこの時期。ちょっとだけ「はじめてのお手伝い」をさせてみませんか?
目次
【お手伝いの種類】
1歳のお子さんもあんよを始めて、大人の言葉が分かってくると、ごみを捨ててくれたり、「アレ持ってきて」という指示が分かるようになりますね。
できることが増えてきて、「すごいね」「おりこうだね」と褒められるとニコニコ笑顔で、自分でパチパチ拍手したりして。成長を感じる瞬間です。
もう少し大きくなった2・3歳のお子さんがいるお母さんたちに聞くと、自分が遊んだおもちゃの片づけだけでなく 「ちょっとしたお手伝いをお願いしている」家庭が結構ありました。
・靴を並べる
・食事の食器を並べる(主にお箸やスプーン、コップ)
・ごみの日にごみ箱を集める
・買ったものを冷蔵庫にしまう(届く場所のみ)
・料理の手伝い(ポテトをつぶす/まぜる)
・花に水をやる
・じゅうたんにコロコロをかける/ペーパーモップをかける
・ポストの手紙を持ってくる
・洗濯物を干す(主にピンチではさむ)
・洗濯物を取り入れる/たたむ(ハンカチなど)
【お手伝いのポイント】
2歳くらいはちょうどイヤイヤ期で、(子どもにお手伝いをしてもらう)といっても大人がやったほうが早いのは明白ですよね。
そして あれこれ教えたり、手伝ったりするのはちょっと面倒なことでもあります。
お手伝いを一緒に行う大人の時間と気持ちの余裕が大切になってきます。
しかし 忙しい時だからこそ ほんのちょっとだけ一緒に作業をして、子どもの可愛いしぐさをパワーにすることもできます。お子さんの園での話を聞いたり 手伝う姿を見て成長を感じる機会にもなります。
自分の子どもが興味を惹きそうなお手伝いを見つけて、その時間を共有してコミュニケーションをとってみましょう。
ポイント
・小さい子のお手伝いは 遊びの延長です。しっかりできていないことにイライラするのはやめましょう。
・危険に留意して、「大人が一緒に行う」ことを心がけましょう。まかせっきりはやめてね。
・お手伝いが終わったら いっぱいお礼を言って、褒めてあげましょう。
・まとめ
小さいうちは「おうちごっこ」のような遊びの延長でお手伝いをして【おやこの時間】として楽しく過ごすことが大切です。
そして それを繰り返しながら 子どもの成長に合わせて お手伝いの種類に変化を持たせると、生活する上での基本の作業を覚え、お子さんの経験が積まれて生活力が培われていきます。
共働き世帯が増えた昨今 「お父さんの家事・育児参加が多くなっている」と言われていますが、【令和2年版男女共同参画白書】を見ると、働くお母さんは増えたものの 家事時間は減っていないようです。
また 親子・3世代同居は減って、単身世帯が多くなっているようなので、生活力をつけることは大人になってから自分のために役立つことは間違いなさそうですね。
参考:内閣府ホーム男女共同参画局 「家事・育児・介護」と「仕事」のバランス~個人は、家庭は、社会はどう向き合っていくか-令和2年版男女共同参画白書から- https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2020/202009/202009_02.html