ついこの間 春が来たかと思ったら 6月にはもう30度を超す日があり、夏になるのが早くて、そして暑いですね。
初めて赤ちゃんと迎える夏
夏のお休みの予定を考えるだけでワクワク楽しくなりますよね。
(今年はコロナの影響で遠出はおあずけですが、初めてづくしの経験はいっぱいあります。)
ただ 大人の皆さんは 何度も夏を迎えて知っているように、日本の夏は 蒸し暑い!!
はじめての夏を迎える赤ちゃんのからだのしくみを知り、暑さ対策をして、夏を乗り切りましょう。
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目次
1.赤ちゃんの水分補給どうする? 何をあげればいい?
体内水分量が70~80%ある赤ちゃんは、わずかな水分不足でも脱水症状になってしまいます。
大人の体内水分量が60%といわれていて、 たった2%の水分不足で脱水症状になるということは・・・
体重が7キロちょっと(5~6か月の赤ちゃんの平均体重)の赤ちゃんで 140mLの水分が足りないとぐったり。
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そう 活発に動いてぐんぐん成長していく赤ちゃんは、大人よりもずっと新陳代謝がよく 汗を多くかきます。(汗っかき)
でも まだまだ胃や腸が弱く いっきに大量の水分補給をすると、吐き戻しをしたり 胃が痛くなったり、体がぐったりしたりします。
なので こまめな水分補給が重要になってくるのです。
1.1 新生児~2か月頃の赤ちゃん
この頃の赤ちゃんへの水分補給は しっかりと母乳やミルクを授乳していれば、水分補給に関しては大丈夫です。
ちょこちょこ飲みは推奨しませんが、お出かけ前や後、お風呂上りなど喉を潤すために ちょっとした授乳はありでしよう。
(まだまだ 胃や腸が未発達なので、水や湯冷ましで下痢になる赤ちゃんがいます。)
この時期心配なのは 母乳をあげてるお母さんの水分不足です。
家にいて 赤ちゃんがいると あっという間に時間が過ぎていきますよね。
(あれ?いつ お茶飲んだかしら?!)なんて日もあるでしょう。
母乳は80~90%が水分です。
その母乳をお母さんの体が作っているのですから、赤ちゃんが飲めば、お母さんの体の水分量が減るわけです。
そう お母さんの水分補給は、赤ちゃんの為にも大切なことなのです。
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ぜひ 意識して体にいい水分補給をしましょう。ただ 水分のがぶ飲みは大人の胃にも負担が大きく、体の不調が出てきやすいです。
冷たすぎない飲み物を こまめに飲んでいきましょう。
1.2 3か月頃~6か月頃の赤ちゃん
昔は「果汁は3ヶ月から。便秘にも効く。」などと言っていましたが、
最近は早い時期の果汁摂取は、食物アレルギーを引き起こす可能性があることから 離乳食の進み具合をみて 様子を見ながら 少しずつ取り入れていきます。
基本は母乳・ミルクです。そして 補助的に白湯(湯冷まし)または 赤ちゃんでも飲める麦茶などいいですね。
(冷蔵庫で冷やした方が よく飲んでくれるかも・・・)と思うでしょうが、赤ちゃんの体への負担を考えて、常温もしくは ぬるいくらいがいいです。
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1.3 離乳食の始まった6か月以降の赤ちゃん
離乳食を始めたばかりの頃は、スプーンで水分を口に運んでも ごっくんできるのは ほんの少量。
ほとんど 口から押し出されてしまいます。
赤ちゃんはおっぱいや哺乳瓶の乳首を上手に舌で押しながら 飲んでいるので、スプーンに慣れるまでは(半分 くらいは飲めたかなぁ)くらいの気持ちで気長に水分補給をしてあげてください。
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スプーンで飲むのが上手になってくる頃には 哺乳瓶以外のスパウトやストローを使える子もいますね。
コップから飲めるようになる子もいます。
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ポイント
大人用のコップは飲もうとした拍子に 鼻まで水をかぶってしまうことがあり 危険です。
また こぼれることが楽しくて、飲むことに集中できないこともあるので、少量ずつがおすすめ。
赤ちゃんが自分で持って飲もうとする意欲にもつながるので、コップは、軽くて・薄くて・小さいものから始めましょう。
コップに慣れてくると、水分補給できる場所が増えて、お母さんたちもずいぶん楽になりますよ。
1.4 1歳前後の赤ちゃん
この頃 ひろばや公園では 赤ちゃん専用のマグやストロー付き水筒を用意している親子をよく見かけます。
マグマグ ベビー 200ml
これから準備をする方は ぜひ 逆流防止弁付きの物をお勧めします。
気を付けて!
夏の水分補給はこまめにが基本なので、どうしても ちょこちょこと飲むことになり、一度口にふくんだ水分がマグに逆戻りして、雑菌が繁殖しやすくなります。
長時間のお出かけで、簡易なマグや水筒を利用するときは、飲み終わったら残りは捨てて、新たな飲み物を補充するといいですよ。
(1回分のめやす:10~30ml 1日 200mlほど。マグや水筒は清潔にしましょう。)
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水分は飲み物だけではなく、離乳食やおやつ・果物にも含まれています。
お茶を嫌がったりして (水分が足りないかな?)と思った時は、おかゆや汁物などで補充することもできます。
果物・果汁・子供用ジュースは、味が濃く 好きな子も多いでしょう。 味を覚えてしまうと 白湯や麦茶は物足りなく感じます。
それらは糖分が高かったり、添加物が入っているものもあります。ジュースの飲み過ぎで食欲が落ちることも。
果汁等はおたのしみとして、食事の後やお出かけの時などに少量あげて、上手に利用しましょう。
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2 赤ちゃんの水分足りてる? 脱水してる時のサイン
赤ちゃんは暑くて、体の調子が悪かったり 喉が渇いても 上手に伝えることができません。
脱水症状で涙さえも出なくなることもあります。
赤ちゃんの様子の変化を 周囲にいる大人が注意深く 気にかけてあげることが大切です。
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赤ちゃんの脱水サイン ・授乳のタイミングやうんちなどではないのに、不機嫌に泣いてぐずる ・いつもより動きが少ない。顔色が悪い。 ・おしっこの量が少ない。色が濃い。 ・頬や唇など 普段のみずみずしさがなく しわが目立つ。乾燥する。 ・体重の減少。 ・大泉門がへこんだり、目がくぼんでくる。(日頃から 頭をなでて様子を確かめておこう)
下痢や嘔吐・発熱など病気の時は、脱水症状になりやすいので、普段以上にこまめに水分補給をしましょう。
脱水症状が重いととても危険です。
意識が弱い・水分を飲める状態ではない場合はもちろん、いつもと様子が違って心配な時はすぐに受診しましょう。
そうならないために・・・・
大量の汗をかいた時、お出かけ前や帰宅してから、お風呂の後 お熱があったり、下痢や嘔吐の時 そして 大泣きした後など。
おかあさんも赤ちゃんも「こまめな 水分補給」 これにつきますね。
次回は 「知っておくと役立つ!赤ちゃんとの生活 夏の過ごし方 2」~ お部屋での暑さ対策 ~を考えたいと思います。
ぬっぺ/Nuppe