9月1日は「防災の日」です。大正12年(1923年)9月1日の関東大震災、そして昭和34年(1959年)の伊勢湾台風で多くの人命を失い、甚大な被害を受けました。それらをきっかけに 人々が日本での自然災害(地震・津波・高潮・台風・豪雨・豪雨など)への認識を高め、災害に備える防災対策をする目的で制定されたのが「防災の日」です。
赤ちゃんや小さなお子さんのいるご家族は、突然起こる災害時には、「子どもと自分の身を守ることが第一」で持っていく避難グッズなど その時考えることは難しいです。だからこそ いざという時のために 自分の家族に合わせた「我が家の防災グッズ」をできるだけコンパクトに準備しておきましょう。
新型コロナの影響で 災害時の避難対応が変わってきています。お住いの地域の 現在の対応策をしっかりと確認して、避難所・必要なものを知り、「我が家はどうするか」家族で話し合っておきましょう。
目次
1 持ち出し用のバッグを3個に分ける
日ごろからお子さんとのお出かけ時に ある程度の準備をしていると思います。赤ちゃんを抱いて避難することはとても大変です。その時の大人の人数によって 持ち出すことが出来る量も変わってきます。
1、日常でも利用しているバッグ、2、大人1人で子供を連れていく場合のバッグ 3、ご家族が揃っている時に 一緒に避難する場合のバッグと分けておきましょう。
1-1 普段から持ち歩いていると便利な品物
日常持ち歩くバッグの必要品チェックリスト
財布(キャッシュカード・保険証・現金・免許証など)
- 携帯電話(スマホ)
- 母子手帳(かかりつけ医の診察券・乳児医療証)
- 紙おむつ
- おしりふき
- ピクニックシート(おむつ替えや公園でのシートに使う)
- 飲料水
- 赤ちゃん用哺乳瓶orマグ 飲み物
- 赤ちゃん用着替え(上下)
- メモ帖&ペン *1
- ガーゼハンカチ
- ティッシュ
- スーパーなどのビニール袋(2~3枚)
- 小さな除菌用アルコール
- 替え用マスク
- 常備薬(赤ちゃん・お母さんの日常使っているもの)
- お気に入りの小さなおもちゃ
マザーズバッグや通常のカバンは、このようなものが入っているのではないでしょうか。出先でのハプニングにも 大体 対応できる準備です。
できるだけコンパクトを心がけて、季節や赤ちゃんの成長に合わせて中身の入れ替えをしましょう。
*1 メモ帳は重くて邪魔になりますが、スケジュール管理だけでなく、通帳の控え、家族と決めた避難場所、親戚・会社・友人などの緊急連絡先などメモっておけます。
1-2 基本的な避難グッズ+家庭に合わせた追加品(大人1人+こどもとの避難時)
災害が起きて避難する際に日常バッグと一緒に まず持ち出すとよいものです。
お子さんを連れて大人1人での避難は不安です。まずは身の安全を第一に。あれこれ考えずにさっと手に取れる場所に避難時のメインバッグを準備しておきましょう。 市販の非常持ち出しバッグに追加していくのもありです。
緊急時の持ち物なので、軽さももちろんですが、バッグは防水や丈夫さを重視して選びましょう。
【1番に持ち出す避難バッグチェックリスト】
基本的な避難グッズ
- 小銭などの現金
- 保険証のコピー
- 家族と決めた災害時の対応メモ(避難場所・連絡先・災害用伝言ダイヤルのかけ方・通帳の控えなど)
- 非常用充電器・携帯充電器・アダプター
- タオル・バスタオル
- 下着、着替え
- 帽子・防災頭巾
- トイレットペーパー
- ウェットティッシュ
- ティッシュペーパー
- マスク
- 除菌シート
- 油性マジック(黒・赤)
- メモ帖&ボールペン
- 懐中電灯(予備電池)
- ビニール袋(いざという時 子どもに着せたり、おむつカバー代わりに使えます。)
- 薬(常備薬・傷薬・軟膏など)
- お薬手帳
- ピクニックシート(保温シート)
- 給水袋
- 軍手&ライター
- 呼び笛
- 生理用品
- 飲料水
- 非常食
- スプーン 割りばし
家庭に合わせた追加品
- 粉ミルク*2
- プラスチック哺乳瓶orマグ*2
- 離乳食・子どものおやつ
- 肌着・赤ちゃん着替え
- タオル・ガーゼハンカチ
- おんぶひも
- 紙おむつ
- おしりふき
- おもちゃ
- 子ども用歯ブラシ
- 母乳パットや搾乳器など
- 使い捨てコンタクトや予備のメガネ *3
- 子どもの靴
- 各家庭で追加
- 各家庭で追加
*2 日ごろは母乳育児の方も 災害時の状況で母乳量も変わります。万が一のためにミルクの準備はしておきましょう。
*3 メガネ・コンタクトを利用している方は、避難所生活で困るので、忘れずに準備しましょう。
避難メインバッグは 「お子さんを抱っこして、日常バッグと共に ご自分が持つ」と言うことを忘れずに、実際持ってみて、避難所まで歩いて行けるかを考えて 中身を選びましょう。
メインバックに入れることが出来なかったものは、他にも大人がいる時に持っていくサブバッグに準備して、持ち出す優先順位を考えます。
1-3 家族みんなで避難するときの 持ち出し品(大人数人+こどもとの避難時)
家庭での備蓄品はおよそ 3日分が目安になっています。豪雨や台風など予測できる自然災害の時は、事前準備もしやすく、物資も入って来るので、避難所での配給と併せて乗り切れそうです。
しかし 過去の大震災時のライフラインの復旧は、広範囲の為 作業が難航し、9割程度復旧したのは
・阪神・淡路大震災(1995年) 電気 2日、水道 37日、ガス 61日
・東日本大震災 (2011年) 電気 6日、水道 24日、ガス 34日 (総務省発表)
電気の復旧は比較的早いですが、水道・ガスについてはかなりかかりそうです。
3日分の備蓄は最低限の分量と頭に置きながら、日ごろから水を多めに準備したり、缶詰を日頃の食事に利用して いざという時に備えましょう。
大人の手があるときに持ち出す品 サブバッグ チェックリスト
- 非常食3日分
- 飲料水(1人 3L/1日)
- 粉末ジュース・お茶・コーヒー
- 粉ミルク・液体ミルク
- 食品用ラップ
- キャンプ用皿・コップ・スプーン・割りばしなど
- 携帯ラジオ
- 懐中電灯
- 携帯用充電器(乾電池式)
- 乾電池
- 毛布
- 大きなビニール袋
- ガムテープ・ひも
- キッチンバサミ
- オムツ・おしりふき
- 携帯トイレ
- 着替え
- おもちゃ
- つめきり
- 体温計
- レインコート
- 新聞紙
倉庫や家の納戸など入ってすぐに取り出せる場所があるなら・・・
- カセットコンロorバーベキューコンロ
- 万能ナイフ
- テント・椅子
- ポリタンク
- 台車
- ヘルメット
- ビニールシート
- オムツ・ティッシュ・生理用品などの消耗品
サブバッグは一時帰宅や自宅での避難が可能になった時に利用したり、安全を確認した上での車内での避難にも使えます。
小さいお子さん家庭では 授乳やおむつ替えなど ひとめを気にする場面にも車やテントは有効です。三密も避けられますしね。
小さいときは 出先ですぐに使えるので、本当に役立ちました。車にある程度準備しておくのもいいですよ。
*暑い夏 アルコール品は熱で蒸発して危険なので、コロナ対策の除菌用品は 日常使いのバッグに入れておきましょう。
2 住んでいる地域のハザードマップ・避難場所を確認。家族と話し合おう
最近は地震以外にも 頻繁に豪雨・洪水などの自然災害が起こり、避難を考えなくてはいけない事態が増えています。
新型コロナの影響で、各自治体が避難する際の対応を変更しており、避難所も三密を出来るだけ避けて多くの場所を確保したり 親戚や友人宅などの検討を促しています。
「自分の家族は いざという時にどうするか?」をよく話し合っておきましょう。、
注意
自治体によっては 避難の際 家族の氏名が分かる「避難者名簿」「健康チェックカード」の提示が必要なところもあるようです。
再度 お住いの自治体のハザードマップ・避難時の対応確認をしておきましょう。
人込みでの赤ちゃんのコロナ対策は
「新型コロナウィルス禍 赤ちゃんをどう守るか」で紹介していますので合わせてご覧ください。
できるなら 自分の身近には起きて欲しくない自然災害。もしもの時に備えておくのが ひとが出来る最大の対策であり、知恵です。
大切な家族とご自分を守るため 日頃から家族で「いざという時」の準備と話し合いをしておきましょう。
ぬっぺ/Nuppe