対象:0歳の赤ちゃんから楽しめます。
むかしから保育の現場で子どもたちに人気のある♪さかながはねて♬の手遊び。
今回は赤ちゃんたちが、魚たちの動きを目で追って楽しめるように パネルシアターにしてみました。
保育園や幼稚園だけでなく、読み聞かせの導入や おうちで赤ちゃんと歌遊びをするのにも使えますよ。
繰り返しで、テンポのいい手遊びなので、ぜひ覚えて楽しんでくださいね。
ポイント
紹介するのは不織布を使ったパネルシアターの作り方ですが、色画用紙などでペープサートとして作っても十分楽しめます。
目次
手遊び♪さかながはねて♬
・大好きな作家 中川ひろたかさんの作品
「さつまのおいも」や「おおきくなるっていうことは」などたくさんの絵本の文章を書いている中川ひろたか先生。
実は元保育士さんで、遊びうたでもお馴染みの「トラや帽子店」をやっていたシンガーソングライターです。たくさんのステキなあそび歌や手遊びを作っていて、その作品は全国に広まり変化しているようです。
♪いっぽんばし にほんばし
「いっぽんばし いっぽんばし おやまになっちゃった にほんばし にほんばし メガネになっちゃった さんぼんばし さんぼんばし・・・・・」と続いていきます。
さて そんな中川ひろたか先生の「さかながはねて」40年くらい前の手遊びうた作品ですが、最近になって絵本が出ました。
手遊びうたは ご本人の公式動画がありますので、こちらを観ていただきましょう。
この基本の遊びが、様々な保育現場で変化して、子どもたちに親しまれて広がっていきました。
先生も「いろんなところにくっついて 楽しんでね。」と言ってくれているので、それぞれの現場での楽しみ方は受け入れられているようです。
遊びうた♪さかながはねて♬ パネルシアターをつくる
今回は手遊び歌「さかながはねて」を赤ちゃんが目でも楽しめるように、パネルシアターにしてみたいとおもいます。
♪さかながはねて ぴょ~ん・・・♪の覚えやすいリズムと、繰り返しの動き。赤ちゃんはきっと興味を持つはず。また 頭やお腹など からだの部位を覚えるにも最適です。
・変身するさかな 5匹
基本の歌詞は1、頭にくっつく→ぼうし 2、目にくっつく→メガネ 3、口にくっつく→マスク です。
今回は、赤ちゃんも楽しめることと、トイレットトレーニングのお話でも使えるように、1、ぼうし 2、メガネ 3、マスク 4、でべそ 5、パンツに変身する魚を作ります。
【材料】
・型紙用 厚紙 ・不織布(フェルト)さかな用5色 その他各 パーツ用不織布
材料については、保育の現場で使える手作りパネルシアター2 「材料&ボードつくり」を参考にしてください。
・作ってみよう
①まずは さかなの形を決めて、型紙を作ります。いろいろな物に変身するので、少しまん丸い魚にしてみました。(厚紙は使用済みファイルの表紙を使っています。)
②優しいイメージのさかなを作りたくて、今回はさかなを柔らかいフェルトで作ってみました。
③しかし 作っているうちに マスクの白はPペーパーを挟むと同じ白で分かりにくい! ということで、急遽 マスクに使うさかなだけ 厚みのあるフェルトに替えました。(1mm厚)
手遊びする中で Pペーパーをはさまないと 柔らかい素材は倒れてしまいます。直(じか)に貼るのなら厚手のフェルトがお薦めです。
④さかな達の形と変身後を考えてみました。
1、頭にくっついた 帽子。
2、おメメにくっついた。メガネ
3、お口にくっついた。マスク
4、おなかにくっついた。でべそ
Pペーパーにアクリル絵の具で色付けしてあります。こういう色のあいまいさを表現できるのがPペーパーの良いところです。
⑤おしりにくっついた。パンツ (今回はトイトレに使いたいので、女の子パンツ→男の子パンツに変化できるようにしました。)
表裏は木工用ボンドを利用して貼り合わせました。
⑥このパンツ2枚重ねは、パネルシアターのボードに貼ると、女の子パンツとさかな が分かれてしまうので、マジックテープを部分的に使用しました。
ポイント
フェルトの表面はマジックテープの凹凸にくっつきませんでした。さかな側、女の子パンツ側両方にセットで貼る必要があります。
パネルボードにマジックテープ部分はくっつかないので、演じる時に女の子パンツをボードに貼る場合は、ある程度のフエルトの面積を残す必要があります。
・おまけ
さかなの目は、〇を多く使うので、ちょうどいい大きさのスティックのりのキャップと、マジックペンのキャップを利用しました。スタンプ台で押してあります。
完成&演じ方
パネルシアターの演じ手は、最初から手に魚を持っていても良いですが、できれば 一緒にからだを揺らしてリズムとったあと、「ぴょ~ん」に合わせてさかなをボードから外す方が効果的です。
【赤ちゃんとあそぶ】
お母さんや保育者が赤ちゃんと遊んであげる場合は、「あたま・め・くち」「あたま・くち・おなか」など3回くらいの繰り返しがいいでしょう。
この手遊び歌は、テンポがいいですが、赤ちゃんとあそぶ時はゆっくりと歌ってあげましょう。
赤ちゃんの月齢に合わせて、だっこか、膝に座らせて行うかなど声掛けが必要です。
発展①「メガネ」の時に 赤ちゃんの目を大人が隠してあげて、「いないいない ばぁ」
発展②「マスク」の時に 赤ちゃんの口に手を当てて 「あわわわわ」と声を出す。
【自分で手遊びができる子とあそぶ】
少し大きくなった子たちは、出て来る物の名称も分かり、手遊びも自分で動いて楽しめます。
さかなの数は時間に応じて、4~5個にしてもいいですし、お話の導入に使う場合は、最後は「おひざにくっついた おしまい」と演じても良いです。
いつもは手遊びだけで楽しんでいる「さかながはねて」 赤ちゃんの目を引きたくて、今回はパネルシアターにしてみました。
「さかながはねて」の絵本とセットで演じてみたり、お食事がさかなのメニューの時に 食後に見せるのもありですね。
いろんなところで 元気にとびはねるさかなたちといっぱいあそんでくださいね。
他にもパネルシアターの製作方法を公開しています。ご興味のある方はご覧ください。
・保育の現場で使える手作りパネルシアター1 「どんな色が好き」
・どんぐりで遊ぼう③ パネルシアター♪どんぐりころちゃん♪作り
・赤ちゃんのカシャカシャおもちゃ② パネルシアターにも使える「だるまさん」
・クリスマス会にピッタリ! 手遊び「ろうそく」をパネルシアターにしてみた
パネルシアターボード製作は
・保育の現場で使える 手作りパネルシアター2 「材料&ボード作り」A3サイズ
ぬっぺ/Nuppe